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リスク回避ではなく、FANGなどハイテク株へのショート筋の仕掛け


 12日の日本株市場は引き続き波乱含みの相場展開になりそうだ。11日の米国市場ではNYダウが545ドル安と連日で大幅下落となった。長期金利が低下したことで下げ幅を縮小し、一時はプラス圏に浮上する局面もみられたが、その後に急落している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の22485円。円相場は1ドル112円10銭台で推移している。

 昨日の日経平均は一時1000円を超える下落となり、26週線まで下げてきたことから、いったんは自律反発も意識されやすいところであろう。ただし、FANG銘柄などハイテク株への売りは続いており、世界的なハイテク株売りが引き続き警戒されるところである。きっかけとなったソフトバンクG<9984>の急落であるが、こちらも26週線までの下落によって自律反発が意識されやすいが、戻り待ちのショート筋の動きには注意が必要とみる。

 米中貿易摩擦は泥沼化しているが、トランプ政権の通商チームは、中国の侵略的政策から米企業を守る必要があると考える。米国はハイテク技術の獲得をめざす中国の投資食い止めにも手を打っていると伝えられている。例えばソフトバンクG傘下で半導体設計を手掛ける英アームは、状況悪化となれば中国の半導体企業に対するロイヤルティ収入の先行きが不透明要因となる。

 そのため、今回の急落はリスク回避というよりも、FANG株などハイテク株へのショート筋の仕掛けとも考えられる。とりわけ指数インパクトの大きいソフトバンクGの急落によって日経平均は大きく下げているが、ハイテク株以外でイレギュラー的に下げている好業績銘柄などへの押し目を冷静に拾いたいところである。また、決算発表が徐々に出てくる中では、好決算銘柄に対する物色はみられている。特にこういった相場環境なだけに、好決算銘柄には資金が集中しやすいところであり、大きく値幅が出やすい面もある。決算を手掛かりとした短期的な値幅取り狙いが中心になろう。


<AK>

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