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アップル関連への物色が意識されるか


 1日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。7月31日の米国市場では、主要企業決算の好調に伴う投資家心理の改善から買いが先行。一方でハイテク株には利益確定の動きが広がり、高安まちまちの展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の19925円、円相場は1ドル110円30銭辺りでの推移に。

 ADRではトヨタ自<7203>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>が弱い動きとなるなか、売り先行の展開になろう。一方で、日東電<6988>は4-9月期の業績予想を上方修正しており、ADRでは5%を超える上昇となっている。スマホ向けの部材が伸びていることが要因となるが、米国市場ではアップルの決算が予定されており、アップル関連には思惑買いが向かいやすいだろう。また、新型iPhoneには有機ELが使われるため、有機EL関連への波及も意識されそうだ。

 とは言え、米国ではFANG銘柄を中心に主要ハイテク株には利益確定の流れが広がりをみせており、アップル関連への物色も限定的となるようだと、次第にこう着から弱含みの動きへ変わる可能性がある。また、中小型株についても強弱まちまちの流れであり、物色対象が絞りづらくなっている。強いトレンドの銘柄のほかは、調整一巡感が意識される銘柄への自律反発狙いといったところか。
(村瀬智一)


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