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米経済指標睨みで日中こう着


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21742.70;-142.54TOPIX;1593.54;-9.46

[後場の投資戦略]

 前日の米国では製造業景況感の悪化を受けてNYダウが300ドル下落し、本日の東京市場でも米景気減速への警戒感から売りが先行した。ただ、寄り付き後の日経平均は安値圏でこう着感を強めている。前場の東証1部売買代金は1兆円に届いておらず、米市場動向を受けた朝方のポジション調整程度で、商いがさほど膨らんでいないことが窺える。海外に不安定要因を多く抱える一方、国内では売買材料に乏しく、アジアでも中国が連休中とあってやむを得ないところだろう。また、米国では2日にADP全米雇用報告、3日にISM非製造業景況感指数、4日に雇用統計と、引き続き9月の重要経済指標が相次ぎ発表される。8月分と同様に、非製造業景況感の堅調ぶりが製造業の悪化をカバーすると期待する向きもあり、これらの内容を見極めたいとの思惑は強いようだ。

 一方、中小型の個別材料株や消費増税・軽減税率導入に絡んだ「レジ関連」、来週発表の「ノーベル賞関連」といったテーマ株が値を飛ばしている。これらの銘柄では個人投資家による値幅取り狙いの物色が活発のようだ。日中の日経平均のこう着感が強いだけに、こうした中小型株の幕間つなぎ的な物色が中心となりそうだ。
(小林大純)


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