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「米国」不在での戻りは鈍く


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;19241.87;+86.13TOPIX;1427.94;+12.39

[後場の投資戦略]

 日経平均は前日の下落分の3分の1を取り戻す場面もあったが、前引けでは86円高まで上げ幅を縮めた。PBR1倍割れによる値ごろ感に加え、受渡日ベースの年内最終取引日を通過したことによる損益確定の売り一巡もあり、年末にかけてのリバウンドに期待する向きがあったものの、むしろ戻りの鈍さが印象付けられた。前場の東証1部売買代金は概算で9700億円程度にとどまっている。株安の震源地となっている米国市場の落ち着きを確認するまで、積極的な押し目買いは手掛けづらいという市場のムードが窺える。ひとまず休場明けの米国株の動向を見極めたいところだ。

 一方、新興市場ではマザーズ指数が3%超上昇し、日経ジャスダック平均も2%近い上昇となっている。中小型株は日経平均以上にここまでの株価下落がきつかったが、個人投資家が取引主体とあって損益確定の売り一巡による反動がより強く出ているものと思われる。しかし、金融市場全体の不安定感が続くようであれば中小型株もその影響を避けられないだろう。資金の逃げ足の速さに注意して取り組む必要がありそうだ。
(小林大純)


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