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日経平均は4日続伸、米ハイテク株高受けても買いの勢いつかず


日経平均は4日続伸。17日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続伸。中国上海の都市封鎖(ロックダウン)解除への期待に加え、4月小売売上高など良好な経済指標を背景に景気後退懸念が緩和。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演も概ね想定内の内容にとどまり、あく抜け感に繋がった。ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は大幅に反発。こうした流れを引き継いで日経平均は167.07円高からスタートすると、朝方は買いが先行し、一時27053.18円(393.43円高)まで上昇。ただ、節目を回復した目先の達成感や戻り待ちの売りで失速すると、時間外取引のナスダック100先物やアジア市況が弱含むなか、一時81.59円高まで上げ幅を縮小。
午後はアジア市況が下げ幅を縮めるのに並走して緩やかに値を切り上げる展開となった。

 大引けの日経平均は前日比251.45円高の26911.20円となった。東証プライムの売買高は12億6716万株、売買代金は2兆9698億円だった。セクターではその他製品、電気機器、精密機器など上昇率上位に並んだ一方、パルプ・紙、鉱業、小売、ゴム製品の4業種が下落となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は35%となった。

 個別では、SOXの急伸を受けてレーザーテック<6920>や東エレク<8035>が買われ、ルネサス<6723>はパワー半導体の増産報道も追い風に大幅に上昇。中国経済の底入れ期待や米経済指標を受けた景気後退懸念の緩和で信越化学<4063>、川崎汽船<9107>、三井住友<8316>などの景気敏感株の一角も堅調。ソニーG<6758>や任天堂<7974>、富士通<6702>、SMC<6273>など値がさ株も強い動き。今期の増益・増配計画が引き続き材料視された三井松島HD<1518>は3日連続で急伸。「ビフィズス菌BB536」が中国の「新食品原料」に登録された森永乳業<2264>や、目標株価が引き上げられたTREHD<9247>なども大幅高。事業再生ADR申請に伴う過度な懸念の後退を映して日医工<4541>は連日のストップ高。世界的な食料品価格の高騰から思惑が続く日本農薬<4997>は年初来高値を更新。

 一方、原油先物相場の上昇一服でINPEX<1605>やENEOS<5020>など石油関連が軟調。
ファーストリテ<9983>やダイキン<6367>など中国関連とされる値がさ株の一角のほか、第一三共<4568>、塩野義製薬<4507>などのディフェンシブ銘柄がやや売り優勢。
証券会社の目標株価引き下げを受けてサイバーAG<4751>は大幅に下落。ナスダック高でグロース株の多くが買われるなか、SHIFT<3697>は大幅に下落。不適切な会計処理が発覚した三協フロンテア<9639>はストップ安まで売られた。

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