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日経平均は大幅に3日続伸、投資家心理の改善続くが


 日経平均は3日続伸。251.70円高の20455.74円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。

 8日の米株式市場でNYダウは256ドル高と大幅に3日続伸。米中貿易交渉が順調に進展しているとの見方が強まり、買いが先行した。トランプ大統領が協議は「非常に順調に進んでいる」などと投稿したほか、閣僚級の会合が月内に開かれる見通しと伝わっている。また原油相場の上昇が好感され、ハイテク株への買いも続いた。米株高を受けて東京市場でも投資家心理が一段と改善し、本日の日経平均は162円高からスタートすると、前場には20481.01円(276.97円高)まで上昇する場面があった。東証1部の値上がり銘柄は全体の6割強となっている。

 個別では、武田薬<4502>や東海カーボ<5301>が3%超、ZOZO<3092>が8%超の上昇で前場を折り返した。同業シャイアーの買収が完了した武田薬は高レーティング付与の動きが相次いでいる。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、トヨタ自<
7203>、ソニー<6758>、ファナック<6954>など全般堅調。LINE<3938>と共同出資会社を設立すると発表したエムスリー<2413>は大きく買われた。また、今期の大幅増益見通しが好感されたネクステージ<3186>はストップ高水準まで上昇している。一方、ソフトバンク<
9434>が7日ぶりに反落。前日に米MSCIの株価指数組み入れが実施され、需給面の追い風が一服したとの見方が広がったようだ。SUMCO<3436>や日本電産<6594>も軟調で、ファーストリテ<9983>は小安い。レーティング引き下げ観測の太陽誘電<6976>は5%超下落した。また、第3四半期決算がネガティブ視された4℃ HD<8008>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、医薬品、水産・農林業、精密機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは鉱業のみだった。

 米中協議の進展期待などを背景に、投資家心理の改善が続いている。欧米株高で海外投資家の資金流入も期待され、後場の日経平均は一段と戻りを試す場面が出てきそうだ。ただ、米中協議に関しては期待先行となっている点に注意する必要があるだろう。結果が伝わるとともに材料出尽くしと捉えられる可能性があり、特段の進展が見られなければ失望も大きいと考えられる。また、週後半には企業業績が改めて注目されるだろう。10日にはローソン<2651>、7&iHD<3382>、ユニファミマ<8028>といった小売り大手に加え、日経平均寄与度の大きいファーストリテ、FA(工場自動化)関連として注目される安川電<6506>などの決算発表が控えている。

 新年相場入りによる需給改善で急ピッチのリバウンドを見せていたマザーズ指数も、25日移動平均線に迫りやや上値が重い。目先の利益を確定する売りが出やすい局面となっている。
(小林大純)


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