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日経平均は大幅反落、「アップルショック」の背後に中国懸念の影


 日経平均は大幅反落。715.43円安の21554.45円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。

 12日の米株式市場ではNYダウが602ドル安と大幅に続落。ハイテク比率の高いナスダック総合指数も3日続落となった。部品供給会社が業績見通しを下方修正したことを受けてアップルが大きく売られたほか、マレーシア政府系投資会社を巡る巨額不正事件への関与が取り沙汰されたゴールドマン・サックスも急落した。本日の東京市場では米国株の急落を受けてリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は384円安からスタートすると下げ幅を広げる展開となった。朝方には21484.65円(785.23円安)まで下落する場面があり、その後も
安値圏でのもみ合いが続いた。

 個別では、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>
など売買代金上位は全般軟調。米国市場の流れを引き継いでソニー<6758>、ファナック<6954>、村田製<6981>、TDK<6762>など半導体・電子部品関連を中心としたハイテク株の下げが目立った。アップルの新型iPhoneの販売減速懸念が台頭したようだ。決算発表したJDI<6740>や井関農<6310>が急落し、レーティング引き下げ観測の三井金<5706>は大幅続落。また、業績下方修正のTATERU<1435>はストップ安水準での売り気配が続いた。
一方、ソフトバンクG<9984>や資生堂<4911>は小じっかり。ソフトバンクGは通信子会社の上場が正式発表されている。前日にストップ高を付けたブレインパッド<3655>は、本日も商いを伴って続伸。また、決算が好感されたGMOクラ<3788>が東証1部上昇率トップとなり、業績上方修正の木村化工<6378>なども上位に顔を出した。セクターでは、全33業種がマイナスとなり、保険業、鉱業、石油・石炭製品、電気機器、鉄鋼が下落率上位だった。

 日経平均は700円を超える下落で前場を折り返し、節目の22000円を一気に割り込んだ。
アップルやゴールドマンを中心とした米国株の急落をきっかけに東京市場でもリスク回避の動きが強まり、市場では「アップルショック」「ゴールドマンショック」などともささやかれる。アップルのiPhone不振懸念の背後には、米中間選挙後から再燃しつつある「中国経済減速」の影がちらつき、今上期業績が好調だった半導体関連などでも手掛けづらさが意識されざるを得ない。

 また、前述のとおりソフトバンクGの通信子会社であるソフトバンクの上場が正式発表されている。市場内外の関心が高いだけに取引の活性化につながることを期待したいが、想定売出価格で算出した売出額が2兆6000億円規模に上るため、上場に向けてソフトバンク株購入を目的とした換金売りが出てくることも警戒されるだろう。当面は波乱相場が続く可能性があることも想定して備えておきたい。
(小林大純)


<AK>

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