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日経平均は5営業日続伸、内需・ディフェンシブセクターからの物色に変化


 日経平均は5営業日続伸。137.94円高の22296.14円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場は、IBMの下落が重しとなったが、前日の時間外で下げていたこともあり、織り込み済み。一方で金属大手のアルコアは、取引終了後に1-3月期決算を発表し、時間外では上昇して推移していた。さらに、ロシアの世界的なアルミニウム製造メーカー、UCルサールに対する米国の制裁措置を受け、非鉄金属の需給ひっ迫が想定される状況となり、アルミニウムやニッケルなど商品市況の上昇が材料視された。この流れから非鉄金属、鉄鋼セクターを中心に物色が強まり、日経平均は一時22360.65円まで上げ幅を広げた。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超え、全体の過半数を占めている。セクターでは非鉄金属、鉄鋼のほか、電力ガス、石油石炭、海運、卸売、機械、銀行、保険が上昇。一方でゴム製品、サービス、小売、食料品、空運、不動産が小安い。指数インパクトの大きいところでは、京セラ<6971>、テルモ<4543>、住友鉱<5713>、ソフトバンクG<9984>、日東電<6988>、信越化<4063>がけん引する格好。

 日経平均は緩やかながらも順調なリバウンドをみせている。物色についても非鉄セクターへシフトしており、これまでの内需・ディフェンシブセクターからは変化がみられており、先高期待は高まることになろう。また、決算を手掛かりとした物色もみられ、正常な市場になりつつある。ただし、価格帯別では現在の水準で商いが積み上がっており、今後本格化する決算を前に戻り待ちの売り圧力も強そうだ。

 テクニカル面では一目均衡表の雲の中での推移であり、強弱感が対立しやすいところでもある。そのため、積極的な上値追いとはならず、上値の重さが意識されてくるようだと、次第に戻り売りが警戒されてくるところでもある。とはいえ、押し目買い意欲は強そうであり、出遅れているセクターや銘柄への見直し買いの動きも広がりがみられよう。
(村瀬智一)


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