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【新刊情報】80年代の東京を舞台に描く、橋本治の幻の青春ミステリー、遂に復刊!『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』好評発売中。


株式会社ホーム社は、橋本治著『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』を2022年12月15日(金)に刊行いたしました。
昨年9月に刊行した橋本治の長編小説『人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』の反響を受け、関連する世界観を持つ、長く入手困難となっていた幻の傑作を復刊。
1980年代の東京を舞台に、東大出のイラストレーター・田原高太郎が、鬼頭家で起こった殺人事件の謎を解く、青春ミステリーの傑作です。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000272647&id=bodyimage1

【本書の内容】
僕、分ったんです。人を探るということは、実は、それと同じ分だけ、自分自身を探るということが必要なんだということに。 これが僕の探偵法、だったのです──

僕は小説家ではない。猫でもなければ杓子でもない。僕はただのイラストレーターだ。その、 猫でも杓子でもないイラストレーターの僕がなんでまた〈僕は小説家ではない〉なんてことを言い出さなければならないのかというと、それは、これから僕が小説を書こうとするからだ。
僕は小説家ではない。だから、僕の書く小説がうまく行くかどうかはよく分らない──要する に、僕はこのことを言いたかっただけなのだ。
僕は小説家ではない。それなのに僕がどうして小説を書こうとするのかというと、それには勿論、訳がある。訳というのも色々あるが、その内で一番大きいのはやはり、僕がイラストレーターだということだろう。
別に大したことではない。要するに、僕にはコネがあったというだけなのだ。
僕は別に有名な人間でもないし、大したイラストレーターでもない。そんな僕が小説を書けるとしたら、それは勿論、僕に出版社の人間との付き合いがあったということだけなのだ。
僕は仕事をしていて、その仕事の打ち合わせをしていて、「こないだねェ、ちょっとヘンなことがあったんですよ」なんてことを言った、ただそれだけなのだ。──本文より

【解説より】
十年の時を隔てた二つの「政治小説」──『人工島戦記』と『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』 仲俣暁生

『人工島戦記』の刊行は晴天の霹靂だった。もちろんその小説の存在自体は知っていたし、地方都市を舞台とした若者たちの話であることも、どうやらとんでもなく長大な作品だということも知っていた。でも橋本治がこの作品に生涯にわたり手を入れ続けたこと、そして「あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科」という副題を添えていたことは、私にとって「感動的」というしかない衝撃的な出来事だった。私はこの文章を、その「感動」をなんとか言葉にできないかと思って書いている。
早い時期からの橋本治の読者であれば、この副題から本作、つまり『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』(1983年)をただちに思い出したことだろう。不思議な語感をもつこのタイトルは、(エピグラフにも引かれている)カート・ヴォネガット・ジュニアの小説『タイタンの妖女』に登場する 「いろいろなふしぎと、なにをすればよいかの子ども百科」という本に由来する。
1980年代初頭の東京の街を舞台とする本作(以下『ふしぎと』と略す)と、1990年代半ばの(架空の)地方都市を舞台とする『人工島戦記』。この二つの小説にはいくつか共通するモチーフがみてとれる。そしてその共通項は、たんにこの二作だけでなく、橋本治の一連の小説作品を読み解く際に、大いに意味をもつモチーフだ。
それは(1)「青春小説」であること、(2)「家族小説」であること、(3)「政治小説」であることの三点である。この共通点ゆえに、いまから約三十年前の時代を舞台とする『人工島戦記』は(そして約四十年前を舞台とする『ふしぎと』も)、きわめて「現在的な意味」をもつ作品なのだ。(……)では、これから私たちは「なにをしたらよい」のか。その答えは、十年の時を隔てたこの二つの「政治小説」のなかにすでに書き込まれている。

【書誌情報】
書名:『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』
https://www.homesha.co.jp/products/items/isbn-978-4-8342-5358-0/
著者:橋本 治
発売日:2022年12月15日(木)
定価:2,970円(10%税込)
体裁:四六判上製本 576ページ
装丁:川名 潤
発行:ホーム社/発売:集英社
ISBN:978-4-8342-5358-0
電子書籍:2023年1月26日配信予定

【関連書籍】
『人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』
https://www.homesha.co.jp/products/items/isbn-978-4-8342-5350-4/
好評発売中
発行:ホーム社/発売:集英社
定価:10,780円(10%税込)
体裁:A5判上製本函入仕様  1,376ページ 別冊付録「人工島戦記地図」
ISBN:978-4-8342-5350-4
電子書籍:配信中



【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000272647&id=bodyimage3

【著者プロフィール】
橋本 治(はしもと・おさむ)
1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。大学在学中よりイラストレーターとして活躍。77年「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作入選。以後、小説、評論、戯曲、古典の現代語訳等幅広く活動する。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年 『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞受賞。2019年1月29日逝去。享年70。



配信元企業:株式会社ホーム社
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