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100周年記念事業の第二弾 100年前の創業当時の製品ラインナップから「第七號(だいななごう)椅子」を復刻



飛騨産業株式会社(本社:岐阜県高山市、代表取締役社長:岡田贊三、以下、飛騨産業)は、今年の8月に創業100周年を迎えました。それにあたって様々な記念事業に取り組んでおります。
その第二騨として本日10月23日、100年前の創業当時の製品ラインナップから「第七號椅子」を復刻、製品化しましたので、お知らせいたします。

1. 「第七號椅子」の概要
飛騨産業社内に保存されている資料の中に、創業当時のカタログのカラーコピーを発見。当時は製品ラインナップ(主に椅子)に、シリーズ名などではなく「第壱號」「第貳號」~と、連番が振られていました。
大量生産に適した独トーネット社の曲木椅子を模倣したデザインが大勢を占めるなか、飛騨産業独自のオリジナリティを持つのが、この「第七號椅子」です。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000224680&id=bodyimage1

デザイン上最大の特徴は、水平に持ち出された笠木*1で、左右に張り出させることで肘木と一体化した造形となっており、横一直線のラインが、創業当時大量に生産されていたトーネット社の曲木椅子のアレンジ商品とは明確に異なるキャラクター性を主張しています。
また、この「第七號椅子」は、椅子を構成するあらゆるパーツに曲木の技術が採り入れられており、優美な曲線を描く柔らかいシルエット。
飛騨産業では昭和初期以降すっかり使われることの無くなった、「環状曲木」(木材を円環状に曲げることで、ループ型の部品を成型する技術。第七號椅子では座枠と樌*2に使われている)に改めて挑戦する一方、100年前の創業当時は運搬後にビス留めされるために露出していたビス孔も、見栄えを重視して丁寧に埋め木をしたり、笠木の断面や先端の形状を新たな解釈でデザインし直したりと、現代の生活シーンに合うよう、細部にわたってリファインされています。(当時の飛騨地域の物流事情は、JR高山本線も未開通だったため荷馬車で岐阜まで運搬しており、商品は塗装済みの部品の状態で組立説明書を添付して出荷、取扱店は各自店先で組み立てて陳列したと言われます。本復刻版「第七號椅子」は、現在の飛騨産業の他の商品同様、組立完了品を出荷するため、接合部のビス孔は埋め木をしてあります)
*1:笠木(かさぎ) 椅子の背もたれの最上部に上から被せるように取り付けられる部品のこと。
*2:樌(ぬき) 椅子やテーブルの脚部を横に繋いで補強する部材のこと。

2. 飛騨産業「4つの価値観」と、100周年記念事業の位置付け
創業100年を契機に、改めて自分たちが何者なのかを自問自答し、「企業としての事業方針」「製品・サービスの展開カテゴリー・開発方針」「社員1人1人の行動指針」など、様々なレイヤーにおける普遍的な考え方を全て包括するものとして、「4つの価値観」という形に整理、言語化しました。

人を想う: 「立ち上がりたくない椅子」に代表されるように、常に使う人を思い遣り、気遣い、
      感謝しながら、心地良い時間や空間創りに貢献する。
時を継ぐ: 連綿と続く歴史と文化を背景に、先人たちの思想や知識、技術を受け継ぐ誇りと、
      確実に次代へバトンを渡すという使命。
技を磨く: その時々の時代に応じた困難な課題に対して、新たな技術革新を自ら起こす、
      果敢なチャレンジ精神。
森と歩む: 「節の家具」に代表されるように、当社の全ての事業は、森からの恵みによるものだと
      強く自覚し、豊かな森林資源と、そこに暮らす生命を育むよう、共に歩む。

飛騨産業100周年記念事業の第一騨である建築家 隈 研吾氏とのコラボレーションモデル「クマヒダ」の開発(2019年9月3日発表)は、上記4つの価値観の中では「技を磨く」に、そして第二騨となるこの「第七號椅子」の復刻は「時を継ぐ」に位置付けています。
「時を継ぐ」という価値観に基づき、単純に形状・デザインを現代に蘇らせることのみならず、先人たちの心と技術を確実に次代へと受け継いでいくことを目的としています。

3. 漆塗りの特別仕様もラインナップ
塗装については通常のポリウレタン樹脂塗装の他、この飛騨地域の代表的な伝統工芸であり、かつ創業当時の椅子にも施されていた漆塗りにも挑戦し、同じ高山市内の飛騨春慶の伝統工芸士である高橋 光男 氏とコラボレーションした「黒目(くろめ)拭(ふ)き漆(うるし)仕上げ」を、ラインナップ。
本復刻プロジェクトは、前述の「環状曲木」など今では使われなくなった技術や、この漆塗りのように古くから地域に根付いた伝統工芸を見つめ直し、再び光を当てることにもなるため、技術の再生・継承という観点からも意義深い取り組みであると考えています。(今回は組立完了品を塗装するため、複雑な造形の曲木椅子の塗装により適した拭き漆の技法を採用。また漆については飛騨の山から高橋氏が自ら採取したものを一部使用します)

4. 「第七號椅子」の販売価格および提供予定時期
セミアームチェア

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000224680&id=bodyimage2

5. 100周年記念特別仕様
飛騨産業100周年イヤー(~2021年8月9日(月)まで)の間に出荷される椅子には、特別仕様として真鍮製の記念プレートが取り付けられます。また椅子の背面に貼り付けられるシールのキツツキマークは、100周年記念ロゴに変更されます。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000224680&id=bodyimage3

6. 復刻プロジェクトの過程を紹介する特設コンテンツ
本「第七號椅子」復刻にあたって、その背景や試作における1つ1つのプロセスを紐解いて読み物にし、飛騨産業公開Webサイトの特設コンテンツとして本日同時公開いたします。連載企画として随時更新して参りますので、どうぞご注目ください。
https://kitutuki.co.jp/special/no7/

7. 飛騨産業100周年記念事業について
1920年8月10日に中央木工株式会社として創業した飛騨産業は、100周年を迎えるにあたり、今回の復刻のみならず様々な記念事業に取り組んで参ります。プロジェクトの成果は、順次公式ホームページ等で発表していきますので、本事業の今後にもどうぞご期待ください。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000224680&id=bodyimage5



配信元企業:飛騨産業株式会社
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