starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

第2回 JYCフォーラム研究大会が開催されました。「若者支援」はビジネスか? 若者協同実践のゆくえ ~学習支援・就労支援・ひきこもり支援の取り組みから考える~



若者を取り巻く社会的孤立・排除といった問題に取り組む「一般社団法人 若者協同実践全国フォーラム(以下JYCフォーラム)」(本部:東京都豊島区、共同代表:太田政男ほか3名)は7月21日、《「若者支援」はビジネスか? 若者協同実践のゆくえ》と題して、「第2回JYCフォーラム研究大会」を東京・東池袋のワーカーズコープで開催いたしました。

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000178313&id=bodyimage1


「ないならつくる」でスタートした私たちの取り組み。その意義が社会的にも共有され、「若者支援」が公的な政策になって15年余りが経ちます。ところが、そうした若者支援に今、新たな問題が浮上しています。

 事業委託をめぐる団体間の競争や、「成果/数値評価」に追われる現場や行政、さらには「ビジネスチャンス」として触手を広げつつある貧困ビジネス業者たち……。
「誰のため、何のため」という、そもそものニーズ・スタート地点が揺らぎ、その結果、多様なニーズに即した「丁寧な実践」よりも、「結果の見えやすい実践」であるように顧客(行政や市民)の目に映ることが重視される危険性が生じているのです。

 「第2回JYCフォーラム研究大会」には、若者支援に取り組む全国の実践者・研究者ら約100名が参加。「静岡方式」の実践者と知られる、静岡県立大学教授/青少年就労支援ネットワーク静岡理事長の津富宏氏の基調報告に耳を傾けた後、「学習支援」「就労支援」「ひきこもり支援」の三つの分科会に分かれて、若者にとって真に必要な実践について意見を交わしました。

 基調報告の中で津富氏は、「若者支援が制度化・事業化されてビジネスとして捉えられていく中で、若者が商品として扱われ、均質化した制度の中でこぼれ落ちる若者が出てくる」と現状に警鐘を鳴らすとともに、「企業が支援にお金を出すだけではダメで、社会的ネットワークを形成して企業を地域の一員として、社会に取り込んでいく取り組みが必要だ。米国では今、そうした取り組みがたくさん生まれている」と提言。企業が「経済活動」としてではなく、地域とのつながりの中で若者支援に加わる必要性を強調しました。

【第2回JYCフォーラム研究大会概要】
I.基調報告
津富 宏氏   青少年就労支援ネットワーク静岡 理事長
静岡県立大学国際関係学部教授
タイトル: 「市場化・社会化をめぐって若者支援現場が置かれている状況」

II.分科会
(1)学習支援
中野 謙作氏 高根沢町ひよこの家/栃木県若年者支援機構 理事長
コーディネーター:松島裕之(フリースクール全国ネットワーク)
テーマ:学習支援の活動はどこから始まり、どこへ向かうのか

(2)就労支援
西岡 正次氏 A´ワーク創造館(大阪地域職業訓練センター)就労支援室長
コーディネーター:高橋薫(文化学習協同ネットワーク)
テーマ:「働くことを通した若者の育ち」を大切にする企業・職場の発掘・整備

(3)ひきこもり支援
森下 徹氏  グローバル・シップスこうべ 理事長
コーディネーター:岡部茜(大谷大学)
テーマ:「ひきこもりビジネス」などの横行を実践ベースでいかにして防ぐか

《JYCフォーラムについて》http://www.jycforum.org/
若者協同実践全国フォーラム(JYCフォーラム)は、若者の社会的孤立・排除といった問題に向き合う実践者(支援者・当事者・家族・研究者・行政関係者・市民)が互いの活動を通して、より生活しやすい社会の形成に向けた協同的な関係づくりを目指す組織。
その出発点は、2006年に始まった「全国若者・ひきこもり協同実施全国フォーラム」で、2017年に現在の名称となり法人化された。具体的な活動として(1)対話と交流のフォーラム(全国交流会、ワーカー養成合宿、各種セミナーの実施)(2)調査研究(各種調査研究事業、若者協同実践研究大会の実施)(3)情報のプラットホーム化(ニュースレターやブックレットの発行、社会への啓蒙・周知活動、政策提言)を行っている。


《JYCフォーラムの今後の予定》

「JYCフォーラムシンポジウム」
■テーマ:“若者協同実践”とは何か?
■日時:9月24日(月・祝)
■会場:立命館大学衣笠キャンパス
■定員:120名
申し込み:JYCフォーラム事務局 info@jycforum.org
件名を【若者協同実践とはなにか】とし、氏名(よみがな)と所属を記入のうえ、JYC事務局宛に送信


「社会的自立を支える学び研究会」
■テーマ:義務教育期間終了後から社会的自立までどのように支えていくのか
■日時:9月29日(土)14:00~16:30
■会場:早稲田大学戸山キャンパス33号館2階 232教室
■定員:44名
■申し込み:メールにて事前受付 info@jycforum.org
件名を【社会的自立研究会申込】とし、氏名(よみがな)と所属を記入のうえ、JYC事務局宛に送信


<お問い合わせ>
JYCフォーラム事務局/兵頭
東京都豊島区東池袋1-44-3池袋ISPタマビル
http://jycforum.org/
E-mail:info@jycforum.org






    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.