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「今もっとも読まれるべき名著」と姜尚中氏、大推薦! 『悪とはなにか』 英国人文芸評論家・哲学者が理性を超えた「人間の罪業」を解き明かす!!



株式会社ビジネス社(東京都新宿区:代表取締役社長 唐津隆)は、2016年12月22日に、『悪とはなにか』を発売いたしました。

相模原市で起きた障碍者施設殺傷事件の例を挙げるまでもなく、テロや大量殺戮、無差別殺人、あるいは外国人排斥や人種差別、ヘイトクライムなど暴力的な憎悪をきっかけとする事件は絶えないどころか、ますます増え続けている感すらあります。そうした「悪」が氾濫する現代という時代を理解する重要なヒントを与えてくれるのが本書です。

著者は文芸評論家・哲学者で、ケンブリッジ大学で博士号を取得し、現在はマンチェスター大学の文化論講座で教鞭をとるイギリス人のテリー・イーグルトン。イーグルトンは筒井康隆氏のベストセラー『文学部唯野教授』の下敷きになったとされる『文学とは何か』をはじめ多数の著書を執筆し、うち30冊近くが翻訳出版されています。

本書(原題On Evil)は、そんな著者が「悪」という古典的な神学テーマを現代に捉えなおした挑戦的かつ論争的な著作です。この本に触発されて『悪の力』を発表した姜尚中東大名誉教授は、悪を分析することについて次のように語っています。「悪とは何か。なぜ人は悪に魅せられるのか。悪の本質には何が秘められているのか。善行の背後に偽善が見え隠れし、愛を語れば歯の浮くような白々しさを感じ、ヒューマニズムがお為ごかしにしか思えない時代にあって、悪とは何であるのかを問うことは、現代を理解するカギになる」。
こうした人間が織りなすさまざまな「悪」について、著者はフロイトの「生の欲動」と「死の欲動」の葛藤仮説をはじめ、文学、心理、経済、歴史など、多彩なジャンルを越境して分析を行います。そして、悪は人類が誕生以来抱え続けてきた「文明論的病い」であると結論付け、だからこそ「悪」の所業について、理解不能の悪魔の仕業であるとのレッテルを張って社会的かつ物理的に排除する動きを「対症療法」にすぎないとしました。むしろ、「悪」に対して一方的拒否や判断停止をするのではなく、あくまで理性的なアプローチを執拗に続けなければならないとします。
ヘイトスピーチから大量殺人まで、日本でも「悪」、そしてその排除に焦点があてられる今この時を理解する重要な1冊の登場です。

<本書の内容>
第1章 悪魔と小説
第2章 猥褻なる快楽
第3章 ヨブの慰安者

著者:テリー・イーグルトン(Terry Eagleton)
1943年英国スコットランド生まれ。文芸評論家・哲学者。ケンブリッジ大学で博士号取得。現在はマンチェスター大学の教授として文化論を講じている。マルクス主義とフロイトの精神分析学を融合する独特の立場から、文学・美術から政治まで幅広い批評活動を展開。『アフター・セオリー――ポスト・モダニズムを超えて』(筑摩書房, 2005年)、『テロリズム 聖なる恐怖』(岩波書店, 2011年)など多数の著作があり、『文学とは何か』(1983年)は筒井康隆の『文学部唯野教授』の下敷きになったと言われている。

訳者:前田和男(まえだ・かずお)
1947年東京生まれ。東京大学農学部卒。翻訳家、ノンフィクション作家。
訳書にI・ベルイマン著『ある結婚の風景』(ヘラルド出版)、『コリン・パウエル リーダーシップの法則』(KKベストセラー)、クリストファー・アンダーセン著『愛しのキャロライン』(ビジネス社)など。著書に『男はなぜ化粧をしたがるのか』(集英社新書)、『足元の革命』(新潮新書)、『選挙参謀』(太田出版)、『MG5物語』(求龍堂)など。

(著者)テリー・イーグルトン 

(翻訳)前田和男

(価格)1,400円+税 

〈発売日〉2016年12月22日 

〈出版元〉ビジネス社

訳者への取材、企画ご協力、読者プレゼントご対応も承ります。
《 お問い合わせ先 》
株式会社ビジネス社 広報担当:松矢
〒162-0805 東京都新宿区矢来町114番地 神楽坂高橋ビル5F
TEL 03-5227-1602/FAX 03-5227-1603




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