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『子規と漱石 友情が育んだ写実の近代』(小森陽一・編/集英社新書)が10月14日(金)に発売!



「もし子規がいなければ、漱石は小説を書かなかっただろう」
のちにそう言われるほど、正岡子規は夏目漱石にとっていちばんの理解者であり、二人は固い信頼関係で結ばれていた。
しかし、1902年、篤い病に臥せった子規からの最後の手紙を、漱石は返事をせずに放置する。子規は友人からの言葉を知ることなく亡くなった。
この「裏切り」ゆえに、以後、漱石の脳裏にはずっと子規が居つづけることになる……。

本書は、そんな「文学者の友情」を描きながら、子規が俳句・短歌に持ち込んだ「写生」概念を解説。また、子規が病床で描いた随筆『墨汁一滴』『仰臥漫録』『病床六尺』にも焦点を当て、そこに通底する写実主義を読み解く。
『子規と漱石 友情が育んだ写実の近代』
著:小森陽一
定価:本体760円+税
http://shinsho.shueisha.co.jp/

【目次】
まえがき
第一章 子規、漱石に出会う
第二章 俳句と和歌の革新へ
第三章 従軍体験と俳句の「写実」
第四章 『歌よみに与ふる書』と「デモクラティック」な言説空間
第五章 「写生文」における空間と時間
第六章 写生文としての「叙事文」
第七章 病床生活を写生する『明治三十三年十月十五日記事』
第八章 生き抜くための「活字メディア」
終章  僕ハモーダメニナツテシマツタ

【著者プロフィール】
小森 陽一(こもり よういち)
1953年東京生まれ。北海道大学文学部卒業。同大学大学院博士後期課程退学。成城大学助教授などを経て、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。専門は日本近代文学。「九条の会」事務局長。
『漱石を読みなおす』(岩波現代文庫)、『小森陽一、ニホン語に出会う』(大修館書店)、『大人のための国語教科書 あの名作の“アブない”読み方!』 (角川oneテーマ21)、『漱石論 21世紀を生き抜くために』(岩波書店)、『文体としての物語・増補版』(青弓社)など著書多数。


【お問い合わせ】 集英社広報部 電話:03-3230-6314




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