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亀田誠治(ex.東京事変)も大絶賛!! いよいよ発売! 「ピアノショック!/中村ピアノ」 安西伸一が綴るアルバムライナーノーツを6月9日に発表します。



■「ピアノショック!/中村ピアノ」収録全曲解説

01. バラバラ中村ピアノよりオーソドックスに歌いこなす歌手は、いっぱいいるだろう。でも切なさを、こんなに美しいオブラートに包んで歌いきる女性は、そういない。息継ぎのために深く息を吸い込む、そのかすれた音でさえ、愛おしく、哀愁を帯びて聴こえる。まるでこちらに語りかけるように歌いかけてくる歌い方。歌詞では純愛を歌っているが、歌声の細部まで色香が漂う。ここに、この楽曲の異質な点がある。複雑に上下する主旋律。圧倒的にマネできない、力感ある歌声を、初めにいきなり見せつけられる。

02. キャンディ キャンディホワイトデーのお返しに飴をもらったから、できた曲。キャンディ1つだと物足りないから、2つにした。アニメ声のようにも聴こえる歌声は、この曲限定。間奏部分の不協和音が、片思いする女の子の微妙な心理状態を描き出している。「夢の中では私はあんなに強くて可愛いのに 鏡に映るのは色気も華も無い可哀想な女の子」。両想いだったら、こんな歌詞は出てこない。「恋は盲目…」と歌いあげる、まどろむような声。一貫性のない、こんな思春期の女の子の不可思議な感情を叩きつけられたら、男子はただ、うろたえるしかない。

03. 真夜中アバズレシーソーこのアルバム最大の問題作。不思議なのは“お互いに好きな人がいるのに、こうなったのね…”と、浮気場面を切り取った曲なのに、しかもその描写がクッキリしているのに、それがまるで幼い子供たちの世界のようなのだ。子供のころ公園で遊んだシーソーのように、繰り返し揺れる男女の描写。クライマックスでは「さよなら また遊ぼう」と叫ぶと、鍵盤の上を指が激しく舞い、学校のチャイムを思わす旋律がけたたましく鳴り響いた。遊びの時間は終わり、現実に戻る瞬間。中村ピアノの“遊び心”は“エロス”を音楽にした。

04. 14歳早く大人になりたいって思っていた少女時代。恋愛を一通りしたら、大人になれるんじゃないかって思っていたあの頃。この詩のように思っていたのが12歳ぐらいのときだったというのだ。それだと共感してもらえないかなと考え、曲名は『14歳』に引き上げた。「もう子供じゃないよ」と言いながら、自分はまだ子供だとわかっていて、あえて言っている。不安定な少女のさまは、衝撃的な歌詞となって、のしかかってくるような圧力で歌い切られる。複雑にシーンを変えていく曲想を、全力で歌いきっていく力量が見事だ。

05. 落花生中村ピアノにしては珍しく、男女どちらにも当てはまるような歌詞。本音をチラチラ出しながら、ずるい駆け引きをしているようだ。前奏の部分で音がいったん止まり、それが曲に謎かけをするようなインパクトを残している。それを肯定するかのように、やや抽象的な歌詞が続いて戸惑わせるのだが、サビの部分で急にアップテンポになり、最後の最後で決定的なひとことを突きつけられる。「強がってもいつかはきっと きっと好きになるよ」。この曲は、この最後のクライマックスのためにあった。

06. 欲しいな。全編、ピアノとヴォーカルで奏でられる、切ない楽曲。中村ピアノは、おじいちゃんっ子だった。おじいちゃんは彼女のことを、とてつもなく溺愛し、甘えさせてくれた。家で泣いていると抱っこしてくれた、大好きだったおじいちゃん。天国に召されたのは小学校6年生のとき。だんだん弱っていくおじいちゃんを見て、「私の命の半分くらい 全然惜しく無かったのに」と本当に思っていた。その思いを、彼女はメロディと言葉に乗せる才能に恵まれた。思いは遠い世界まで、届いただろうか。。

07. 指切りもともとライブでは、ピアノだけの“しっとりバージョン”でも歌ってきたので、以前を知るファンの間では、評価が二極化するかもしれない。途中、「指きりげんまん……」という台詞が入っているが、これは曲の後ろで楽器が奏でているようなイメージで聴きとれる、いわば回想シーンの演出で、このあと一転、曲調はアップテンポになる。元々は全編バラードで歌っていた曲を、変化をつけてアピールする曲に仕上げた。最後はフェイクというより、やりたくてプランを練った演出で締めている。

08. 103号室オカルト。不思議な主旋律の展開に戸惑わされるだろう。歌声は機械的に処理され、聞き耳を立てていると「オンナジ目ニ遭ワセテアゲル」と不気味な歌詞が。ヴォーカルのうしろで、呪いの声のようなわななきが聴こえるのは、空耳か!? ラストで曲調がメジャーになるのは、“私、この人を殺してやったぞ!”という歓喜の意味。DVを歌詞にしたような曲だが、マイナーから転調したエンディングで、陽が差し込んだような明るいイメージにまとめ上げた。

09. ねぇポップなアレンジだ。でもこれは以前、友人が自ら命を絶ったとき、葬儀場から帰宅してすぐに作った曲だった。連絡を取れる間柄だったのに、どうして何もできなかったのか? もう少しあの子と話したかったし、歌も聴きたかったなって、そう言ってくれてたって、後から知った。ラストが近付くと、中村ピアノは悲しさを中和するように「パンパンパン・パンパカパン!」と歌いあげる。これは聴き手のあなたがつらさを抱え込まないように入れた暗示。だからこそ歌詞が、素直に入ってくるのだ。

10. 火傷旋律の上に乗った歌詞が、ストレートに伝わってくる。メロディは実に深く練り込まれていて、シンプルなピアノの独奏にして、まさに正解。息遣いさえエロく聴こえる、ヴォーカリスト・中村ピアノの真骨頂。このアルバムのトリを飾るのに、ふさわしい楽曲だ。「私の目を見てよ」「ねぇ私の心が見えますか」。歌詞の中から突き刺すような言葉が飛び込んでくる。それは全部、中村ピアノのせいなのだ。同じ歌詞を繰り返さない彼女が、この曲では繰り返している。一番シンプルな自分自身を、ここでついにさらけ出した。
(文/安西伸一=音楽ライター)

■アルバム情報『ピアノショック!』
2016年6月8日(水)発売
TH-103 
2,500円(税抜)
16Pブックレット仕様歌詞カード 
発売元: 株式会社ローズクリエイト

[収録曲]
01. バラバラ
02. キャンディ キャンディ
03. 真夜中アバズレシーソー
04. 14歳
05. 落花生
06. 欲しいな。
07. 指切り
08. 103号室
09. ねぇ
10. 火傷

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■LIVE INFORMATION
6/17(金) 東京・タワーレコード池袋店 ※インストアイベント
6/19(日) 大阪・信長書店 日本橋店 ※インストアイベント
6/26(日) 東京・新宿グラムシュタイン<チケット残り僅か>
7/06(水) 愛知・名古屋ハートランド
8/07(日) 東京・恵比寿リキッドルーム ※夏フェス出演

中村ピアノFacebookページ: http://www.facebook.com/pianoshock
中村ピアノTwitter: https://twitter.com/missopiano


【本件に関するお問い合わせ】
 会社名:株式会社ローズクリエイト
 担当者:鈴木
 TEL:03-6380-2243
 E-Mail:suzuki@rose-create.com





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