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認知症を知り、ともに生きる 認知症当事者77人の声を集約したハンドブックをNTTデータ経営研究所が制作しWebで公開



ハンドブックには当事者の声や体験がイラストと ともにわかりやすく記載されている


各テーマの冒頭は内容紹介と理解のためのワンポイントを記載。また語り手の年代/性別/認知症のタイプ/を短い言葉で紹介するとともに、心の状態を空模様で表現している

株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹、以下「当社」)は、2024年4月10日(水)に「認知症の人と家族の思いにふれあうハンドブック~聞いてください、認知症とともに今を生きる私たちの声~」を制作し、Web上に公開しました。
本ハンドブックは、厚生労働省令和5年度老人保健健康増進等事業「認知症の人や家族の心理的・社会的サポートに関する調査研究事業」の一環で制作したものです。認知症の人と家族(以下、「当事者」)の身近な地域の支援者における「認知症」に対するイメージ、接し方の変容のきっかけとなることを目指しています。
※ハンドブック(見開き表示版PDF)URL: https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r05_79_02handbook.pdf

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/390638/LL_img_390638_1.jpg
ハンドブックには当事者の声や体験がイラストと ともにわかりやすく記載されている

【主なポイント】
1. ヒアリング調査と「認知症の語りデータベース」*1をもとに総計77人の当事者(本人:26人、家族:51人)の声を集めて制作
2. 診断直後の思い、仕事や日常生活での工夫、ピアサポートの力、周囲の方々へのお願いごとなど当事者の実体験に基づく心の浮き沈みを支援者向けに表現して掲載
3. 認知症と関わりがない/少ない人でも手に取りやすいよう、イラストを用いたデザイン


【本件の内容】
認知症は日本において深刻な社会問題の一つです。高齢者(65歳以上)における要介護者等数の割合において認知症は最も多い原因であり、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると推計されています*2。また認知症のイメージに対して、「認知症になっても、できないことを自ら工夫して補いながら、今まで暮らしてきた地域で、今までどおり自立的に生活できる」と回答した割合は6.9%と低く*3、世間のイメージと当事者が考える実情には乖離がある状況です。
このような状況を踏まえ、当社のライフ・バリュー・クリエイションユニットの医療・介護・福祉の国家資格を有するコンサルタントが主導し、総計77人の当事者(本人:26人、家族:51人)の声をヒアリング調査と語りのデータベースから集め、認知症および当事者への理解を深めるためにハンドブックを制作しました。
本ハンドブックは、認知症の診断を受けた時に本人の力になりたい、認知症になった職場の仲間をサポートしたい、本人の夢や希望を応援したい、本人とより良い関わり方を知りたい、そのような願いを持つ地域、職場、行政の支援者に向けて4つのテーマで構成されています。

(1) 認知症の診断を受ける…診断を受けたときの衝撃、葛藤、受容までの当事者の心模様
(2) 働きながら認知症の診断を受ける…当事者が感じる仕事への不安と葛藤、職場の理解、サポート
(3) 認知症とともに生きていく…当事者が行う日常生活の中での工夫やチャレンジ
(4) 認知症の人とつながる…ともに助け合うピアサポートの力や支援者へのちょっとしたお願いごと

なお、2024年1月1日に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」の基本理念を推し進めるため、今後も当社は国民の「認知症」に対するイメージの変容や認知症の人との接し方の行動変容について効果検証を行っていきます。また認知症の人もそうでない人も普通に暮らせる地域づくりを支援するため、コンサルティングサービスの提供、調査・実践にも取り組んでいきます。

*1 NPO法人健康と病いの語りデイペックス・ジャパンが保有し、認知症体験者の経験や知識を共有するためのデータベース: https://www.dipex-j.org/dementia/
*2 「高齢社会白書」(平成29年度、内閣府): https://www.carefit.org/liber_carefit/dementia/dementia01.php
*3 「認知症に関する世論調査」(令和元年度、内閣府): https://survey.gov-online.go.jp/hutai/r01/r01-ninchisho.html
各テーマの冒頭は内容紹介と理解のためのワンポイントを記載。また語り手の年代/性別/認知症のタイプを短い言葉で紹介するとともに、心の状態を空模様で表現している

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/390638/LL_img_390638_2.jpg
各テーマの冒頭は内容紹介と理解のためのワンポイントを記載。また語り手の年代/性別/認知症のタイプ/を短い言葉で紹介するとともに、心の状態を空模様で表現している

【概要】
タイトル: 認知症の人と家族の思いにふれあうハンドブック
~聞いてください、認知症とともに今を生きる私たちの声~
目的 : 本人を取り巻くさまざまな人が診断直後の当事者の不安を知り、
本人のペースに合わせた伴走支援ができるようになること
公開日 : 2024年4月10日
内容 : 当事者の心模様(不安、葛藤、受容など)、職場への理解やサポート、
日常生活における工夫やチャレンジ、
周囲の人々や社会への思いやお願いごとなどを掲載
調査方法: ヒアリング調査および「認知症の語りデータベース」の質的分析
※総計77人の当事者(本人:26人、家族:51人)
調査期間: 2023年6月8日~2024年3月29日
事業名 : 厚生労働省 令和5年度老人保健健康増進等事業
「認知症の人や家族の心理的・社会的サポートに関する調査研究事業」
制作 : 株式会社NTTデータ経営研究所
ハンドブック公開URL : 下記関連リンク参照

ハンドブックに関する問い合わせ先:
株式会社NTTデータ経営研究所
ライフ・バリュー・クリエイションユニット
担当 : 石川、山下、西口
E-mail: webmaster@nttdata-strategy.com
TEL : 03-5213-4110


【コメント】
■株式会社NTTデータ経営研究所
ライフ・バリュー・クリエイションユニット プロジェクトリーダー 西口 周
認知症当事者の本当の声を届け、少しでも認知症に対するイメージや声掛け、接し方を変えるきっかけになってもらえるよう、本ハンドブックを制作しました。制作過程で複数の認知症の人と家族へのヒアリングを行う中、浮き沈みしながらも前を向いて生活しておられる様子や、「普通に接してほしい」という思いを多く聞くことができ、私自身の認知症に対するイメージが変化しました。
「認知症基本法」第四条~第八条にも記載がある通り、医療・介護福祉サービス提供者のみでなく、日常生活にかかわる全ての方々が「いつかは自分も認知症になるかもしれない」と自分事として捉え、各々の役割を果たすことが重要だと思います。本ハンドブックが認知症の人とそうでない人を線引きせず、認知症の人が普通に暮らせる文化・地域社会を醸成する一助となれば幸いです。


【関連リンク】
■「認知症の人と家族の思いにふれあうハンドブック~聞いてください、認知症とともに今を生きる私たちの声~」
(見開き表示版PDF): https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r05_79_02handbook.pdf
(単ページ表示版PDF): https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r05_79_03handbook.pdf

■NTTデータ経営研究所Webサイト: https://www.nttdata-strategy.com/

■NTTデータ経営研究所「ヘルスコミュニケーション」Webサイト:
https://www.nttdata-strategy.com/services/healthcare/health_communication/

■厚生労働省 令和5年度老人保健健康増進等事業 「認知症の人や家族の心理的・社会的サポートに関する調査研究事業」報告書:https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r05_79_01jigyohokokusho.pdf

■共生社会の実現を推進するための認知症基本法について:
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=505AC1000000065
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