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宇宙空間の過酷な環境下でも位相のずれや挿入損失が少ないTVAC(熱真空チャンバー)用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」 10月17日に同社ウェブサイトにて記事を公開



TVAC用 「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」


TVAC実験装置 (C)宇宙航空研究開発機構(JAXA)


TVAC用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」を紹介する担当者


TVAC用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」の構造

株式会社潤工社(所在地:東京都千代田区、代表:十河 衛)は2023年10月17日に同社のウェブサイト、製品・ソリューションページにてTVAC(熱真空チャンバー)用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」の記事を公開しました。
TVACは地上で宇宙空間と同様の環境をつくりだす特殊な実験装置です。
宇宙空間や月面等で稼働する衛星・探査機に搭載される様々な装置はその中で厳格なテストが何度も繰り返されます。その際、装置と計測器を接続する同軸ケーブルも宇宙空間に対応する高度な性能が必要です。TVAC用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」は位相のずれや挿入損失が少なく、送信側から受信側に信号をつねに安定して伝送することができます。
URL: https://www.junkosha.com/jp/news/192

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/372274/LL_img_372274_1.jpg
TVAC用 「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/372274/LL_img_372274_2.jpg
TVAC実験装置 (C)宇宙航空研究開発機構(JAXA)

■見えない所で宇宙関連産業を支える潤工社のテクノロジー
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型月着陸実証機(SLIM)等を搭載したH-IIAロケット47号機(H-IIA・F47)の打上げ成功や世界初となる民間企業による月面着陸を目指す日本のベンチャー企業の挑戦、そして米、旧ソ連、中国に続くインドの月面着陸成功など、2023年は宇宙開発関連のニュースが世の中を賑わせています。近年の宇宙関連産業の発展は目覚ましく、2040年には世界で約150兆円の市場規模に成長※すると期待され、国内でも2030年代初頭に2兆4,000億円に倍増することが「宇宙産業ビジョン2030」(内閣府 2018年)に掲げられています。「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」で実績と信頼を得ている潤工社は、こうした需要拡大に応えTVACでの実験や実際の衛星搭載に対応する製品を取り揃えています。

※出典: Morgan Stanley.「Space: Investment Implications of the Final Frontier」
https://www.morganstanley.com/ideas/investing-in-space

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/372274/LL_img_372274_3.jpg
TVAC用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」を紹介する担当者

■高度な温度位相安定性を実現する独自の高速精密ラッピング技術
宇宙空間に対応する高性能を得るための技術の一つが誘電体を精密に内部導体に巻きつける独自開発の高速精密ラッピング技術です。
同軸ケーブルは、中心の内部導体(銅線など)を誘電体が包み、その周りを外部導体が包み、さらにその外側を保護被覆が包む構造になっています。ここで重要なのが誘電体の性能です。ケーブルが激しい屈曲や大きな温度変化に晒されると誘電体が形状変化を起こし、それによって信号の位相のずれと挿入損失の変動が発生するため、測定対象物からの正しい測定信号が計測器に伝わらなくなります。とくに高周波信号を扱う衛星搭載機器では、微妙な位相のずれや挿入損失変動が測定結果に大きな影響を及ぼします。
潤工社の「TVAC対応製品」は、同軸ケーブルの誘電体として優れた性質を持つフッ素ポリマーPTFEに優れた復元性を持たせた先端材料のEPTFEを独自の加工技術により薄く均一なテープに成形し、高速精密ラッピング技術により内部導体に精密に巻きつけています。このため、激しい屈曲や大きな温度変化に対して影響を受けにくく、正確な信号伝送を可能にしています。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/372274/LL_img_372274_4.jpg
TVAC用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」の構造

■アウトガス対策のため保護被覆にフッ素ポリマーを採用
また、真空中ではケーブル被覆の樹脂や接着剤等からアウトガス(揮発ガス)と呼ばれるガス成分が放出されてしまいます。このアウトガスは、計測に支障を与えるばかりでなく装置故障の原因にもなります。潤工社の「TVAC対応製品」は、保護被覆にアウトガスを生じないフッ素ポリマー素材を採用し、万全の対策を施しています。その他、コネクタ等にも様々な工夫を凝らしています。


■今後の宇宙関連産業の発展に寄与
潤工社は、フッ素ポリマーとケーブルの双方の分野において長い経験と実績、技術とノウハウを有している世界でも数少ない特徴のある企業です。国内の自社工場で素材の調達と加工・製造ができるため、お客様の多様なご要望にもフレキシブルかつスピーディにお応えすることができます。
TVAC用「Junkosha マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルアセンブリ」も、コネクタ形状をお選びいただくセミオーダーメイドで小ロットから製品のご提供を承ることができます。担当者までお気軽にご相談ください。


■潤工社について
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/372274/LL_img_372274_5.jpg
潤工社
株式会社潤工社は、フッ素ポリマーをはじめとしたハイパフォーマンスポリマーの成形加工により、ワイヤ・ケーブル、チューブ・継手、フィルム、射出成形品、それらを複合化させた高機能コンポーネンツ製品を提供しています。
その技術は、「健康・医療」「半導体・精密機械」「情報通信」「環境・エネルギー」「航空・宇宙」など、世界中で幅広い分野に応用され、各分野のテクノロジーリーダーが持つ個別の課題に寄り添い、ソリューションを提供してきました。現在、潤工社は、欧米、中国、日本における8拠点で、750人のアソシエイトが、32の国と地域で事業を展開、特許保有数は150を超えています。
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