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成安造形大学にて同窓会設立25周年記念展覧会 セイアンアーツアテンション15『みちとゆくえ|うつろいのしかた』を開催



『みちとゆくえ|うつろいのしかた』メイン画像


牛島 光太郎《「みちの歩き方―路上の観察者たち」》2022/大分市美術館/撮影:たなか みのる


大村 大悟《subject and object》2021/32×45×30cm/大理石


下道 基行「シリーズ《torii》より」2006-2012/タイプCプリント

成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)では、同窓会設立25周年記念として、セイアンアーツアテンション15『みちとゆくえ|うつろいのしかた』を10月18日(火)から11月12日(土)の期間に開催いたします。COVID-19が流行した3年の間、主に制限されたのは人の移動でした。移動に使われる「道」から、制限の中でも留まらなかったつながりを示す「みち」。本展覧会では「みち」をテーマに5組のアーティストの作品を紹介し、人や場所をつなぐ「みち」に見られる多様な感性や経験について再考していきます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_1.jpg
『みちとゆくえ|うつろいのしかた』メイン画像

同窓会設立25周年記念展覧会|2022 秋の芸術月間
セイアンアーツアテンション15『みちとゆくえ|うつろいのしかた』

会期 : 2022年10月18日[火]-11月12日[土]
(休館日/日・月曜日)
時間 : 11:00~17:00
会場 : 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
成安造形大学【キャンパスが美術館】
入場 : 無料
主催 : 成安造形大学・成安造形大学同窓会
※【キャンパスが美術館】における大学と同窓会との
連携事業の第五弾です。
展覧会Webサイト: https://artcenter.seian.ac.jp/exhibition/5484/


|展覧会概要
COVID-19が流行した3年の間、主に制限されたのは人の移動でした。この制限により私たちの日常は大きな変化に直面することになり、今なおその影響は続いています。しかし、その最中においても人はネットワークによって繋がり、制限された感覚を補完しながら、新しい方法論を模索し続けています。細い道をたどってでも得たい、何かにつながりたいという欲求は、私たちの暮らしにおいて欠かせない感覚なのだと気付かされました。それは、移動によって生まれる出会いや触れ合いが、私たちにとって代替困難な体験であるということの証でもあります。

場所と場所の合間には、「みち」があります。様々な営みが息づく場所が道の先にあるのなら、その場所へとつながり、元いた場所と混ざりだす、人々の営為を生み出すものが「みち」だと言えます。そこは思いも寄らないものたちを結びつけるダイナミズムに溢れています。道は過去から現在まで、人や商品、貨幣だけでなく、ことばや文化、それにともなう価値や時間までも、多種多様なものを乗せて変化を促す、流動的なプラットフォームとも言えるでしょう。そして「みち」は常にどこかへの途中であり、行き先までたどり着くひとつの仕方と考えることもできます。「みち」はただの「道」ではなく、何かにつながり、何かに触れ、何かと混ざり合う方法やプロセスとしても捉えることができるのではないでしょうか。
「みち」は道であり、仕方でもあり、移ろいが生まれる場所でもあるのです。

本展では、既存の「道」だけでなく、交差や交換が常に起こり続け、留まらず、変容する構造としての「みち」を読み解き、場所と場所、場所と人、人と人との多様な接触の仕方を提示し再考します。


|出展作家
■牛島 光太郎|USHIJIMA Koutarou
2001年成安造形大学造形表現群造形美術科彫刻クラス卒業。言葉を用いた作品を制作。日本での活動に加えて、ドイツ、台湾、中国、ニューカレドニアなどで作品を発表。関西国際空港や百貨店の吹き抜け空間やショーウィンドウなど公共空間への大規模な作品設置の他、里山や市街地でのアートプロジェクトを実施。個展、グループ展、多数。2020年4月に著書『一枚物語 ちぐはぐな日々のはなし』(アリエスブックス)を出版。2020年8月に渋谷区宮下公園内ホテル「sequence MIYASHITA PARK」の客室(全224室)に作品を設置。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_2.jpg
牛島 光太郎《「みちの歩き方―路上の観察者たち」》2022/大分市美術館/撮影:たなか みのる

■大村 大悟|OHMURA Daigo
2007年成安造形大学造形学部造形美術科彫刻クラス卒業。「道具と身体」「建物と装飾」など関係性の中に生まれる物事の“意味”をテーマにした彫刻作品を制作している。近年は作家活動と並行して民具の調査・復刻製作や、特注什器の制作なども手がけている。実制作を通して様々な素材や技法の研究を行う一方、「原始的な道具作りのワークショップ」を不定期に開催。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_3.jpg
大村 大悟《subject and object》2021/32×45×30cm/大理石

■下道 基行|SHITAMICHI Motoyuki
2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2003年東京綜合写真専門学校研究科中退。砲台や戦闘機の格納庫など日本各地に残る軍事施設跡を4年間かけて調査・撮影し、出版もされた「戦争のかたち」シリーズ(2001-2005)や、アメリカ・台湾・ロシア・韓国など日本の植民地時代の遺構として残る鳥居を撮影した代表的なシリーズ「torii」(2006-2012)など、旅やフィールドワークをベースにした制作活動で知られる。彼の作品は、風景のドキュメントでも、歴史的な事実のアーカイブでもない。
生活のなかに埋没して忘却されかけている物語、あるいは些細すぎて明確には意識化されない日常的な物事を、写真やイベント、インタビューなどの手法によって編集することで顕在化させ、現代の私たちにとってもいまだ地続きの出来事として「再」提示するものである。2012年に開催された光州ビエンナーレでは新人賞を受賞。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_4.jpg
下道 基行「シリーズ《torii》より」2006-2012/タイプCプリント

■タイルとホコラとツーリズム(谷本 研+中村 裕太)|Tiles, Small Shrine and Tourism(TANIMOTO Ken+NAKAMURA Yuta)
「タイルとホコラとツーリズム」は、京都市内に点在する路傍祠のリサーチをきっかけに、美術家の谷本 研と中村 裕太が2014年より展開するプロジェクトです。ホコラにまつわる土着の信仰や人々の営みに向き合い、観光のまなざしと独自のユーモアを交えて作品を生み出してきました。近年は、東シナ海をとりまく島々をはじめ、沖縄や広島、北海道などへもフィールドを広げ、それぞれの風土に刺激を受けながら活動しています。今回の展示では「タイルとホコラとツーリズム」が通ってきた足取りをふりかえります。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_5.jpg
タイルとホコラとツーリズム(谷本 研+中村 裕太)「season3《白川道中膝栗毛》」2016/Gallery PARC/撮影:麥生田 兵吾

■和田 ながら/わたしたちのフリーハンドなアトラス|WADA Nagara/Our Freehand Atlas
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年より京都を拠点に演出家として活動を始める。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2021年にはメディアアーティスト・やんツーとのコラボレーション『擬娩』にてKYOTO EXPERIMENTに参加。2019年より、既存の地図に振り付けられている身体をほぐし、世界を遊びなおすことをめざして、地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。セゾン文化財団2021-22年度セゾン・フェロー。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_6.jpg
和田 ながら/わたしたちのフリーハンドなアトラス《わたしたちのフリーハンドなアトラス》2019/京都芸術センター Co-program 2019/カテゴリーC(共同実験)


|関連イベント
■『みちとゆくえ|うつろいのしかた』クロストーク
牛島 光太郎×大村 大悟×下道 基行×谷本 研×中村 裕太×和田 ながら×保坂 健二朗

成安造形大学の招聘教授、滋賀県立美術館ディレクター(館長)である保坂 健二朗さんをお迎えし、出展作家とともに展覧会についてお話しいただきます。

日程:2022年10月27日[木]
時間:19:00~20:30

<ゲストパネリストプロフィール>
保坂 健二朗|HOSAKA Kenjiro
2021年より滋賀県立美術館ディレクター(館長)就任。1976年茨城県生まれ。2000年慶應義塾大学大学院修士課程修了。2000年から2020年まで東京国立近代美術館に勤務。同館にて企画した主な展覧会に「エモーショナル・ドローイング」(2008)、「フランシス・ベーコン展」(2013)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(2016)、「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(2017)、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(2021)など。「Logical Emotion:Contemporary Art from Japan」(2014、ハウス・コンストルクティヴ美術館他)など国外での企画も行う。2021年より現職。
主な著作に『アール・ブリュットアート 日本』(監修、平凡社、2013)など。『すばる』の連載など、芸術についての寄稿多数。

■『みちとゆくえ|うつろいのしかた』ギャラリーツアー&レセプション
ギャラリーツアーでは、各会場を回りながら作家とギャラリートークを行います。また、ツアー後にはコミュニティスペース「結」にてレセプションを開催します。
日程:2022年10月29日[土]

時間:13:00~14:30(ギャラリーツアー)
15:00~17:00(レセプション)

詳細については【キャンパスが美術館】WEBサイトをご覧ください。
https://artcenter.seian.ac.jp/event/5592/
https://artcenter.seian.ac.jp/event/5593/


|【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて
【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープンしました。キャンパス内に点在する複数のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。

教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し地域交流の機会提供に努めています。
毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。[*ATTENTION=注意、注目する]

【キャンパスが美術館】Webサイト: https://artcenter.seian.ac.jp
Twitter : @SEIANARTCENTER
Instagram: @seian_art_center
成安造形大学 Webサイト : https://www.seian.ac.jp


|ご来場について
来学時の事前予約は不要です。ただし、今後の新型コロナウイルス感染状況によっては事前予約が必要となる可能性がありますので、Webサイトをご確認の上、お越しください。ご来場の際には、会場入口での検温、氏名、連絡先の記入をお願いしています。また、マスク着用、手指消毒、入場制限など感染予防のご協力をお願いします。

[アクセス]
https://artcenter.seian.ac.jp/access/

◎電車の場合
大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分
「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)
※日曜日はスクールバス運休
または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車

◎お車の場合
湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/330323/LL_img_330323_7.jpg
成安造形大学アクセスマップ(キャンパスマップ)
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