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北欧文化から考える“働き方・生き方”とは? ~日本人は、“休む訓練”が必要~



『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』書影

株式会社アペックス(所在地:群馬県高崎市)は、JETROから北欧に派遣されて以来北欧にゆかりが深く、「北欧流ワークライフデザイナー」として、北欧の考え方を取り入れやすい形で日本に紹介・3月には書籍『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』を発売するなどし、現在も多くの取材を受けている当社代表 芳子 ビューエルの「働き方と休み方」に関する見解を発表いたします。



『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』

https://www.amazon.co.jp/dp/4906913849



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/199909/LL_img_199909_1.jpg

『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』書影



「働き方改革」が必要――そう言われ続けている日本ですが、“働き方”を考えることは、そのまま“休み方”も含めた生き方を根本から見つめ直すことです。私たち一人ひとりが“働き方”や“休み方”、ひいては“生き方”に正面から向き合うことが今求められています。





■アペックスとしての取り組み

当社は、産後復帰率100%です。これは、代表自身が3人の子供を育てながら起業し経営して来たことから、家事・育児と両立しながら働ける方法の模索をし、キャリアを断絶しないための取り組みを行っているためです。

例えば、当社では「有休を1時間単位で取れる制度」を徹底しています。これは男女共に取得できますが、これにより「子供が熱を出したために保育園に迎えに行きたい」というような短時間の外出を、仲間に気後れすることなく堂々と出来るようになります。また産休明けには、時短勤務やリモートワークも認めています。その場合は、時間ではなく成果で評価します。例えば日中は子供の世話で仕事が難しくても、夜中に子供が眠ってから取引先にメールを打ったり調べものをして、きちんと成果を出している社員もいるからです。

他にも、70代でも実績のある人を新規雇用するなど、企業として、「社員の働き方」については、出来る限り応援しています。一方で経営成績は好調で、前期は年商22億円となりました。つまり、企業としての成長性と、働き方の改革は、やり方次第で同時に目指せるのではないかということです。





■日本が今、北欧から学ぶべき理由

「日本と北欧では、環境や背景が違う」とよく言われますが、文化も含めて、違う点はもちろん多々あります。そして環境も制度も異なる他国のスタイルをそのまま取り入れることは難しいでしょう。それでも、「自分の働き方」、引いては「生き方」を考える時、北欧文化には大きなヒントが秘められています。

例えば北欧諸国は、手厚い社会保障によって老後の心配が少ないとはいえ、24~25%もの消費税で物価が高く、実は生活に余裕がない人も多い状況です。そのため頻繁な外食や旅行などは難しい現状ですが、国連の幸福度調査において、北欧諸国は毎年上位にランクインしています(2019年度、日本は58位)。

また、残業や休日出勤は皆無と言ってよく、定時で仕事をやめて、日頃からしっかり休みます。加えてほとんどの人が、夏には2週間程度の休暇を取ります。つまり「オンとオフの切り替え」や「お金をかけない休み方」が上手いのです。一方で日本は「自由時間が増えても過ごし方がわからない」あるいは「休みとともに出費も増える」といった声が多くあり、休日返上で嫌々ながら仕事に励む人も少なくありません。それでは、残念ながら、真の働き方改革にはなかなか近づけないように思います。





■「効率性」「経済性」の観点からの「休息」

3月に上梓した書籍タイトルである“fika”とは、スウェーデン語で「コーヒーブレイク」を指します。

伝統文化であるfikaの時間を、現地の人々は一日に何度となく設けていますが、これはのどを潤すだけでなく、〈リフレッシュ〉と〈コミュニケーション〉も重要な目的になっています。

一日中机に向かって頑張り続けても、作業効率はかえって上がらないものです。そこで、適度に休憩を入れてリフレッシュしたり、コーヒーを飲みながら同僚や他部署の人とも話をして気分を切り替え、新たなモチベーションで仕事に臨む。北欧ではこうした働き方を、ごく自然な習慣として日常的に行なっています。

スウェーデンでは、1日に平均5回ほどfikaの時間を設けると言われますが、この30年で1人当たりのGDPは右肩上がりの上昇カーブを描いています。また「世界の1人当たりの名目GDP(経済活動水準)ランキング」では、日本の26位に対して、スウェーデンは12位にランクインしています。実際に彼らは、通常の業務を15時頃に終えたらその後の余暇もしっかり楽しみますし、夏休みもしっかり取得します。こうした“積極的休養”が、経済にも大きな効果をもたらしていることがわかります。



日本社会を変えることを目指す前に、まずは各自が、「働き方・休み方・生き方」の3点を見つめ直すことを目指すべきではないでしょうか。これから先の未来をよりよくするために、今こそ考えてみるべき時だと思います。





◆芳子 ビューエル(よしこ・びゅーえる)

株式会社アペックス取締役社長、株式会社アルト代表取締役。群馬県高崎市出身。

高校卒業後にカナダに留学、大学在学中にカナダ人男性と結婚。現地ではBenndorf Verster LTD.,(現 Kinko’s)に女性の営業マン第一号として採用される。帰国後、3人の子育てをしながら、アペックス、アルトの2社を起業、合計で年商20億円を達成。世界的に有名なデンマークブランド「menu」「DYKON」の日本代理店を運営するほか、デンマークの寝具ブランド「Danfill」の枕だけで50万個以上の売上実績を誇る。

株式会社アペックスはM&Aで東証一部企業と資本提携し、実業家として成功を収める傍ら、「女性らしい柔軟性、家族や家庭を大事にする心も大切」と語り、ワークライフバランスの実践や、世界各国から学んだライフスタイルのエッセンスを紹介し、積極的に提案。2017年には海外の上質なアイテムを扱うインテリアショップ「ALTO(アルト)」、北欧スタイルのカフェ「Hygge(ヒュッゲ)」を群馬県高崎市にオープン。

https://www.alto-star.com/

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