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日本有数の豪雪地帯になぜ?湯川温泉「山人-yamado-」、バングラディッシュ人含む2名の新入社員を採用



ウッラ・エムディ・ハダエド(29)


西和賀町:日本でも有数の豪雪地帯

岩手県西和賀町の湯川温泉にて旅館業を営む「山人-yamado-」(運営:株式会社山人、代表取締役:高鷹 政明、所在地:岩手県和賀郡西和賀町)に、2019年新入社員2名が入社しました。岩手県内で最も消滅の可能性が高いとされた西和賀町に位置する当社に入社した2名のうち1名は、「雪」になじみのないバングラディッシュ人です。岩手県西和賀町は秋田との県境に位置する豪雪地帯で、年間の降雪量は10mを超え、積雪は通常2mの地に山人スタッフとして入社し働いて3か月が経ちました。



「山人-yamado-」公式ホームページ: http://www.yamado.co.jp/

公式Facebook : https://www.facebook.com/onsen.yamado/

公式Instagram: https://www.instagram.com/yamado_official/



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/188436/LL_img_188436_1.png

ウッラ・エムディ・ハダエド(29)



■インバウンドの利用が増える山人-yamado-にバングラディッシュ出身のスタッフが新たに加わりました

<ウッラ・エムディ・ハダエド(29歳)>

https://www.atpress.ne.jp/releases/188436/img_188436_1.png

バングラディッシュ・クミッラ県出身。母国の大学院で哲学を専攻し、卒業後から2年後の2015年に来日。

東京都の日本語学校とIT専門学校で各2年学びました。

バングラディッシュにいたときの日本の印象は、「アジアの中で一番安全な国」「自動車や電化製品など世界を代表する会社があって、技術力の高い国」という印象でした。

東京にいた4年間は、日本語でのコミュニケーション力を磨くため、ケンタッキーフライドチキンとマクドナルドで接客業のアルバイトに従事しました。



<面接時に見た雪景色は「空も地面も真っ白で夢のようだった」>

バングラディッシュの気候は、年間の平均最高気温30度、最低気温20度なので、「雪」とは無縁の生活です。東京で暮らした4年間に雪を見たことはもちろんありますが、西和賀の雪景色は別格でした。「空も地面も真っ白で、夜なのに明るく、ただただ静かな夢のような空間」に感動しました。雪の中で生活をしたことがない不安ももちろんありましたが、それ以上に好奇心が勝ちました。母国はもちろん、昨今増えているアジアを中心とした訪日観光客に、感動を伝えたいと思います。



<西和賀は日本なのに東京よりも母国バングラディッシュの方が近い(笑)>

入社して約3か月が経ち、西和賀の生活にも少しずつ慣れてきました。4年間、東京に住んでいたこともあるせいか、西和賀の風景は、イメージしていた「世界を代表する日本」よりも母国バングラディッシュに近いような気がします。

私の故郷であるクミッラ県は、人口40万7,901人、面積は3,087m2、人口密度は132人/km2です。

岩手県全体の人口密度が81人/km2で、西和賀町は人口密度がなんと11人/km2、です。

また、消滅指定都市とされています。2040年に向けて20-39歳の女性の数が半分以上減少し、消滅する可能性のある都市を指定したものです。しかし、そんな小さな町に位置する山人に訪れるお客様が多いことに驚きました。





■山人-yamado-の一風変わった社員研修

通常の旅館やサービス業とは異なり、山人の社員研修はユニークです。もちろん、先輩社員について接客マナーや業務について研修を受けます。しかし、「山人らしい」おもてなしをするためには、「西和賀」について理解を深める必要があります。西和賀の自然や歴史、食文化を体感し、理解した上で「ゲストをもてなす」ことが重要なのです。エムディ氏も、暇があれば同僚や地元の有志と一緒に山菜採りや散策に出かけ、草木や名所について勉強中です。

また、趣味のカメラを活かして、西和賀の四季折々の絶景スポットも狙っています。将来は、写真のスキルもさらに磨き西和賀の魅力を世界中に発信したいと張り切っています。



<将来は、6か国語を活かして「西和賀」の魅力を世界に発信したい>

エムディ氏はベンガル語、英語、アラビア語、インド語、バングラ語、日本語の六か国語を話すことができます。また彼自身もイスラム教徒です。ニーズがあれば、ハラル対応も提案できると思い、今後さらに増えるであろうインバウンドのニーズに対応でき、西和賀の魅力を世界に発信したいと息巻いています。





■バングラディッシュ人留学生は年間3,640人

東日本大震災の影響で各国からの留学生が減少していたところ、2016年から再び増加し、2018年にはバングラディッシュから3,640人の留学生が日本に来ています。特に、2015年以降は毎年、前年比130%以上の伸びです。出身国別では、バングラディッシュは10位で全体の1.2%です。





■人口5,746人、20代は5%未満、岩手県で最も消滅の可能性が高いとされた西和賀町>

山人が位置する岩手県西和賀町は、消滅指定都市とされています。消滅指定都市とは、前岩手県知事増田寛也氏を座長とする民間組織「日本創成会議」の将来人口予測で、県内で最も消滅の可能性が高いとされました。2040年に向けて20-39歳の女性の数が半分以上減少し、消滅する可能性のある都市を指定したものです。

しかし、そんな西和賀町に存在する山人-yamado-には、県内外、さらには国外から毎年新入社員が入社している。





■山人-yamado-の歴史と今後の展開

40年あまりの温泉旅館経営「末広」の実績を経て、山人-yamado-は、2009年5月にオープンしました。社会に貢献できる企業として、私たちには何ができるだろうと模索した結果、西和賀の自然を山人から発信するということにたどり着きました。地方では山仕事の達人を「山人」と呼びます。「山の美しさ、恵み、温かさを訪れたゲストにお伝えする山人でありたい…」宿名にはそんな思いが込められています。単なる接客業、旅館業ではなく、西和賀の自然をまるごと楽しんでいただくことが私たちの使命です。そのため、山人が大事にするおもてなしは、六識「眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識」を通して満喫できる、空間、しつらい、仕掛けを提供することです。

心に響く「リトリート」と「ロハス」を表現した館内は、木のぬくもりを感じ周囲の自然と調和するモダンな空間です。客室には源泉掛け流しの半露天個室風呂が設えられ、24時間好きな時間に入浴することができます。テラスで過ごすもよし、室内で音楽を楽しむこともできます。また、山人で働くスタッフは、大学の新卒者がほとんどで20代が大半を占めます。西和賀の魅力を伝えることが地域活性化につながると信じ、人間力を養う、人材育成に積極的に取り組んでいます。





■会社概要

商号 : 株式会社山人

代表者 : 代表取締役 高鷹 政明

所在地 : 〒029-5514 岩手県和賀郡西和賀町湯川52地割71-10

事業内容: 旅館の運営

URL : http://www.yamado.co.jp/ (「山人」で検索)

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