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約200点の浮世絵を通して江戸時代の庶民の草花への愛を紹介 たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で1月31日(木)から開催!



百種接分菊 歌川国芳 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示] *後期にも別に所蔵される同じ作品を展示


風俗東之錦 鳥居清長 個人蔵[後期(2/19~3/10 )展示]


植木売りと役者 歌川国房 たばこと塩の博物館蔵[前・後期展示]


浮世四十八手夜をふかして朝寝の手 溪斎英泉 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示]

たばこと塩の博物館では、2019年1月31日(木)から3月10日(日)まで、約200点の浮世絵を通して江戸時代の庶民の草花への愛を紹介する「江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」展を開催します。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/LL_img_174538_1.jpg

百種接分菊 歌川国芳 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示] *後期にも別に所蔵される同じ作品を展示



■「江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」展 紹介

江戸時代、花の名所は今よりも数多くあり、花の名所を訪れることは、人々にとって何よりの娯楽でした。当館が所在する地域(現・墨田区)には、現在まで残っているものも含め、墨堤、小村井の梅屋敷など、近隣の亀戸には亀戸天神、梅屋敷といった数多くの花名所があり、江戸の人々に親しまれ、浮世絵の格好の画題にもなっていました。



また、18世紀半ばに植木鉢が普及すると、草花は人々にとってより身近なものとなりました。鉢植を飾って楽しむ人々や、花弁などを変化させた朝顔や菊細工といった多様な園芸の流行が、浮世絵に描かれるようになりました。



本展は、「花見から鉢植へ(プロローグ)」「身の回りの園芸」「見に行く花々」「役者と園芸」の4つのコーナーで構成し、江戸の人々の草花への愛、そして「園芸熱」を、前・後期合わせて約200点の浮世絵を通してご紹介します。



※本展では会期の途中で大幅な展示替えを行います。





■開催概要

名称 : 「江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」

(エドノエンゲイネツ ウキヨエニミルショミンノクサバナアイ)

会期 : 2019年1月31日(木)~3月10日(日)

〔前期:1月31日(木)~2月17日(日)

後期:2月19日(火)~3月10日(日)〕

主催 : たばこと塩の博物館

会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室

所在地 : 東京都墨田区横川 1-16-3

(とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)

電話 : 03-3622-8801

FAX : 03-3622-8807

URL : https://www.jti.co.jp/Culture/museum/

入館料 : 大人・大学生:100円(50円)

満65歳以上の方(要証明書):50円(20円)

小・中・高校生:50円(20円)

※( )内は20名以上の団体料金

開館時間 : 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

休館日 :月曜日(ただし、2/11は開館)、2/12(火)





■展示の構成と作品紹介

[プロローグ 花見から鉢植へ]

江戸時代を通して、四季折々に花を観賞に出かけることは庶民の娯楽の一つでした。江戸後期には花名所のガイドブックも出版され、人々の生活に花見が根付いていたことがわかります。さらに18世紀半ばになると、植物を手元に置くための必須アイテムである植木鉢が普及し始め、庭を持たない多くの江戸庶民でも身近な園芸を楽しめるようになりました。



Photo.01 風俗東之錦 鳥居清長 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_2.jpg



[身の回りの園芸]

鉢植の普及で園芸はより身近なものとなりました。風景画や美人画のほか、うちわ絵やおもちゃ絵などの鑑賞用でない、実用的な浮世絵にも鉢植が多く描かれました。

このコーナーでは、縁日や盛り場などの植木売り、振り売り(店を持たない植木売り)が鉢植を売るようすや、人々が鉢植を選ぶようす、座敷や窓際など身近に置いて愛でるようすなどを描いた浮世絵を紹介します。



Photo.02 植木売りと役者 歌川国房 たばこと塩の博物館蔵[前・後期展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_3.jpg

Photo.03 浮世四十八手夜をふかして朝寝の手 溪斎英泉 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_4.jpg

Photo.04 縞揃女弁慶 歌川国芳 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_5.jpg

Photo.05 夏の夕くれ 歌川国芳 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_6.jpg

Photo.06 新板手遊瀬戸物箱庭尽 歌川貞房 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_7.jpg



[見に行く花々]

江戸では四季折々の花を観賞することが年中行事として考えられ、花の名所も知られるようになっていきました。さらに19世紀になると、菊細工をはじめとする園芸の見世物が話題になったり、四季の花を見られるテーマパーク的な施設もできました。

このコーナーでは、花見に出かけた人々、花名所の数々、園芸の見世物などが描かれた浮世絵を紹介します。



Photo.07 菊の細工物 歌川豊国 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示]

*後期にも別に所蔵される同じ作品を展示

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_8.jpg

Photo.08 百種接分菊 歌川国芳 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示]

*後期にも別に所蔵される同じ作品を展示

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_1.jpg

Photo.09 流行菊花揃 歌川芳虎 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_9.jpg

Photo.10 隅田川花屋敷 梅の図 歌川豊国 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_10.jpg



[役者と園芸]

園芸を趣味とする人々の中には歌舞伎役者もいました。東海道四谷怪談など怪談ものの名手として知られる三代目尾上菊五郎は、庭に植木棚や現在の温室にあたる室(むろ)を備え、多様な植物を育てました。一方、歌舞伎の舞台では、植木売りという役柄が登場したり、小道具として鉢植が飾られたりしています。

このコーナーでは、三代目尾上菊五郎が植木の手入れをするようすや舞台で植木売りに扮した役者、小道具として飾られた鉢植などを紹介します。



Photo.11 梅幸住居雪の景 歌川国貞(三代歌川豊国) 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_11.jpg

Photo.12 五代目松本幸四郎の福寿草売り 歌川国貞(三代歌川豊国) 個人蔵[後期(2/19~3/10)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_12.jpg

Photo.13 江戸の花流行花壇 無款 個人蔵[前期(1/31~2/17)展示]

https://www.atpress.ne.jp/releases/174538/img_174538_13.jpg





<展示関連イベント>

定員:90名 当日先着整理券制

会場:3階視聴覚ホール



【展示関連講演会】

2019年2月3日(日)

「陶磁史から見た植木鉢とその魅力」

講師:佐久間真子(愛知県陶磁美術館 学芸員)



2019年2月24日(日)

「江戸歌舞伎と園芸 ー舞台を彩る植物ー」

講師:石橋健一郎(国立劇場 主席芸能調査役)



2019年3月3日(日)

「江戸の園芸ブーム ー技術と情報でたどる園芸文化ー」

講師:平野恵(台東区立中央図書館 郷土・資料調査室専門員)



【たばしお寄席】

2019年2月10日(日)

「長屋の花見」「青菜」 桂歌助

※ 展示関連イベントはいずれも午後2時から開催。

※ 参加には入館料が必要です。

※ 当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料をいただきます)。

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