starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

外国人による日本料理コンテスト 「第5回 和食ワールドチャレンジ」優勝者はNYのデイヴィッド・イズラエロウ選手



左からダニエーレ選手、クリストファー選手、デイヴィッド選手


応募フロー


決勝大会の様子


デイヴィッド選手の煮物椀

2018年2月13日(火)・14日(水)、農林水産省主催の外国人による日本料理コンテスト「第5回 和食ワールドチャレンジ」決勝大会が東京にて行われました。世界6都市(ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンコク、香港、東京)で開催され予選大会を勝ち抜いた、5つの国と地域のファイナリスト6名が、それぞれ日本料理への熱い思いと技術を競い、David Israelow選手(デイヴィッド・イズラエロウ、アメリカ国籍、プライベートシェフ)が栄冠を手にしました。同率2位に輝いたのは、Christopher Brian Massad選手(クリストファー・ブライアン・マサッド、アメリカ国籍、たん熊北店所属)とDaniele Codini氏(ダニエーレ・コディーニ、イタリア国籍、The Ned London所属)です。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/LL_img_150157_1.jpg

左からダニエーレ選手、クリストファー選手、デイヴィッド選手



世界各国のレストランで日本料理の経験がある23の国と地域から料理人約100名が、オリジナルレシピ2品(UMAMIをテーマとした「吸い物」と「縁高盛り」)を創作し書類選考に応募。書類選考を通過した43名が第5回大会より実施された予選大会に進出。基本的な包丁技術をみる大根の桂むきや、UMAMIの真髄といえる「だし」をとるオリジナルの吸い物を調理し、日本料理の先生方による厳しい審査を通過した6名が東京に集まりました。



応募フロー

https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/img_150157_2.png



決勝大会1日目は課題調理として全員共通の材料で「新春の煮物椀」を作成、またオリジナルレシピの縁高盛りの仕込みを行いました。

2日目は、縁高盛り5食分を時間と闘いながら各選手次々と完成させていきました。



決勝大会の様子

https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/img_150157_3.jpg



優勝したデイヴィッド選手は1日目の煮物椀で規定時間をオーバーし、減点されてのスタート。しかし2日目は丁寧な仕事ながらも、時間内に上品な盛り付けを行い、逆転1位へ返り咲きました。時間的制限のみならず、調理姿勢や衛生管理も問われる、非常に要求レベルの高い本大会に勝った理由は、伝統的な手法・技術を大切にした盛り付け方と品数。わびさびを感じる空間演出、和食の基本の五味・五色・五法を表し全体のバランスが取れていたことが勝因でした。デイヴィッド選手は「様々な基礎的な技術を駆使して作りました。また旬のものを使うことにも重きを置き、今回使用したホウレン草は冬にしか出回らない、霜を利用して甘みを深めたものです。食材研修で訪れたスーパーで見つけ、使用することにしました。

」と語り、審査委員長の村田氏もその食材選びに驚きを隠せずにいました。



デイヴィッド選手の煮物椀と縁高盛り

https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/img_150157_4.jpg

https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/img_150157_5.jpg



村田氏は閉会式にて、「非常にレベルの高い闘いで、総評(各選手に調理後、それぞれの料理に対して総評を実施)で皆さんに述べたことは日本人の料理人でも分からないこともあるほどの高度な内容でした。より高みに上っていただくために、厳しい総評をしましたが、写真を見ただけでは外国人が作ったとは思えないレベルで、日本の料理人は大変ショックを受けると思います。」とコメント。デイヴィッド選手は「本大会を通して新しい技術だけでなく、新しい出会いも多く非常に貴重な体験ができました。これからも和食を勉強し続け、学んだ技術を生かして活動をしていきたいと思います。」と締め、更なる挑戦を誓いました。





■ファイナリスト

https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/img_150157_6.jpg

東京予選大会通過者(選手番号1)

Christopher Brian Massad氏(クリストファー・ブライアン・マサッド、アメリカ国籍、たん熊北店所属)



香港予選大会通過者(選手番号2)

Wai Leung Ronald Ho選手(何偉亮/ウェイ・ルン・ロナルド・ホウ、香港国籍、大松日所属)



バンコク予選大会通過者(選手番号3)

Jidtinan Yotapakdee選手(ジッティナン・ヨタパクディ、タイ国籍、Nihon Tei Inter-Co.Ltd.所属)



ニューヨーク予選大会通過者(選手番号4)

David Israelow選手(デイヴィッド・イズラエロウ、アメリカ国籍、プライベートシェフ)



ロンドン予選大会通過者(選手番号5)

Daniele Codini選手(ダニエーレ・コディーニ、イタリア国籍、The Ned London所属)



ロサンゼルス予選大会通過者(選手番号6)

Samuel Flores Garcia選手(サムエル・フローレス・ガルシア、メキシコ国籍、Restaurante Suntory Lomas所属)





■審査員

審査委員長:村田 吉弘氏(「菊乃井」代表取締役、特定非営利活動法人日本料理アカデミー 理事長)

審査副員長:仲田 雅博氏(学校法人大和学園 理事、京都調理師専門学校 校長)

審査員 :野永 喜三夫氏(「日本橋ゆかり」)

審査員 :ルーシー・バーミンガム氏(ジャーナリスト、スクリプトライター、作家、日本外国特派員協会元会長)

審査員 :嶋根 一弘氏(農林水産省 食料産業局 食文化・市場開拓課 課長補佐)





■大会テーマ UMAMI

日本料理の味わいの基本は、うま味にあります。「うま味」とは、「甘味、酸味、塩味、苦味」につづく、五味の中の一つで料理の味の構成要素の大切な味です。いまや海外の辞書にも「UMAMI」と掲載されるほどポピュラーになった「うま味」の成分はグルタミン酸などのアミノ酸とイノシン酸、グアニルなどの核酸が代表的な物です。

日本ではうま味を抽出するために、昆布や鰹節を使ってうま味成分だけを取り出す「だし」の技術を500年ほど前から実現しており、江戸時代中期(1651~1745頃)に数多く出版された料理書では、「だし」の重要性が常に説かれていました。このように「だし」に対する強い思いは古来よりあり、だしのうまみ味で素材の味を最大限に引き出し、美味しい料理を生み出しています。日本料理にとってのだしは、昆布と鰹節で取るだしがもっとも基本的です。昆布のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸による相乗効果がもたらされ、うま味を十分に堪能できる組み合わせになります。





■和食ワールドチャレンジとは

https://www.atpress.ne.jp/releases/150157/img_150157_7.jpg

「和食ワールドチャレンジ」は、世界各国の日本食レストランで日本料理の経験がある料理人が、日本料理への熱い思いと技術を競うコンテスト。日本国農林水産省が主催する外国人による日本料理コンテストで、今回第5回目の開催となります。今回は日本料理への情熱を披露するチャンスを増やすべく、予選大会を世界6都市(ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、香港、バンコク、東京)で行い、予選大会を勝ち残った6名が東京で行う決勝大会へ集結しました。



オフィシャルページURL: http://washoku-worldchallenge.jp/5th/

Facebookページ : https://www.facebook.com/WashokuWorldChallenge/

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.