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“能”装束の展覧会をオランダで開催 アムステルダム国立美術館にて10月21日スタート



夕顔とつるの縫箔(大倉集古館)

アムステルダム国立美術館(オランダ・アムステルダム)は、日本で数百年の歴史を持つ「能」の舞台で使用した装束を紹介する特別展「大倉コレクションの能装束」を、2016年10月21日~12月13日の期間で開催します。



本展覧会は、ホテルオークラ・アムステルダムとアムステルダム市との共同事業で、ホテルオークラ・アムステルダムの設立45周年を記念して企画されました。



詳細: https://www.rijksmuseum.nl/en/kimonos-from-the-okura-collection





■「大倉コレクションの能装束」について

舞踊と唄、囃子が一体となった演劇で、14世紀から続く日本の伝統芸能「能」。本展覧会では、日本で最初のプライベート美術館・大倉集古館から提供された、「能」の舞台で使用する装束“能装束”を展示しています。



出展される出展される7領の能装束は、能装束の中でも代表的なもので、その中心は18世紀に作られた、金色の絹地に夕顔の文様が刺繍された能装束「縫箔(ヌイハク)」です。



縫箔: https://www.atpress.ne.jp/releases/112057/img_112057_1.jpg



<大倉コレクションとは>

ホテルオークラの創業で知られる大倉家のプライベート美術館・大倉集古館に集められた美術品コレクションのことです。

大倉集古館は、1917年に設立された日本で最初のプライベート美術館。創設者の大倉喜八郎氏(1837-1928)は文明開化の直後、越後国新発田から江戸に出てきて大倉屋(乾物店)の開業を皮切りに様々な事業を展開した実業家です。跡を継いだ息子の喜七郎氏(1882-1963)は、1962年に東京でホテルオークラを創業しました。大倉喜八郎、喜七郎父子は美術愛好家としても知られ、その風潮は今でも大倉家に引き継がれています。





■能について

能は、14世紀後半頃、将軍・足利義満(1358-1408)の統治時代にその基礎が確立されました。能役者は舞踊や身振り、謡によって、深遠で優美な「幽玄」を表現しようとします。能の根源にあるのは、この世のはかなさ、苦悩や救いなどの仏教の世界観です。能の筋立てや舞台構成、演技の型は17世紀からあまり変化はありません。



“縫箔”を着た役者・シテ方が薄暗い橋を渡って舞台に登場すると、金銀の糸をふんだんに使った装束が暗闇に浮かびあがります。アムステルダム国立美術館での能装束の展示は、古の能舞台が生み出したであろう華やかな雰囲気を思い起こさせます。





■日本とアムステルダムの関係

アムステルダム市、及びその首都圏にとって日本との関係はとても重要で、両国間の行政府や各種協会などを通じて経済関係をより強固なものにするための知識の共有や相互の文化交流等が行われています。
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