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「上げ馬神事」どう変わる? 動物虐待で批判集まり、土壁なくす


 「動物虐待」との批判を受け、今年から様変わりする、三重県桑名市の多度大社の伝統行事「上げ馬神事」。5月4、5日に開催されるのを前に、馬を坂にならすための試走が20日、大社で行われた。本番で出走する9頭が、土壁をなくすなど上がりやすいように改善された坂を全て無難に駆け上がり、関係者から安堵(あんど)の声が漏れた。

 これまでの神事は、坂を駆け上がった馬が最後の土壁(高さ約2メートル)を乗り越えた回数で農作物の豊凶などを占っていた。しかし、昨年の神事で馬が斜面で転倒して骨折し、殺処分されたことがSNSで拡散され、動物虐待ではないかと批判が相次いだ。

 このため、大社と氏子でつくる御厨(みくりや)総代会は専門家らの提言を取り入れ、土壁を撤去し、坂を緩斜面にするなどの改善策をまとめた。

 20日は、神事の関係者や馬の専門家らが見守る中、本番で騎乗する高校3年の水谷蓮治さんや乗馬経験者ら計4人が交代で9頭にまたがり、坂を上がる感触を確かめた。

 騎手らを指導している北勢ライディングファームの中村勇代表は「どの馬も思ったより素直に上がってくれて安心した」と総括。水谷さんは「坂の傾斜が緩やかになり、乗りやすかった」、御厨総代会の伊藤善千代会長は「馬が後ろ脚で蹴って坂を上がっていく姿は迫力があった」と感想を話した。大社関係者は「本番も人馬とも無事に祭事を終えられれば」と願っていた。【松本宣良】

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