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「キャンパスはクマの国の中だ」 秋田・国際教養大で留学生に講演


 留学生にクマに対する知識を深めてもらおうと、国際教養大(秋田市雄和椿川)で4日、講演会が開かれた。秋田県ツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実さんが講師を務め、クマの生態や出くわした際の注意事項などを英語で説明。4月入学の留学生、約90人が真剣に聴き入った。

 秋田市郊外の丘陵地帯にある国際教養大は授業を英語で行い、学生に留学義務を課すなど特色あるカリキュラムで知られる。近藤さんはキャンパスの周辺環境について「クマの国の中にある」と指摘。クマに出合わないためには、話し声やラジオ、クマよけ鈴などの音で「人がいるということをクマに知らせることが大事だ」と強調した。

 近藤さんはまた、コンピューターシミュレーションの結果を参考に、クマは陸上競技の男子100メートル走の世界記録保持者、ウサイン・ボルトさんより速く走ると説明。「遭遇しても走って逃げずに、ゆっくり後退して離れること」と注意するとともに、襲われてしまう最悪のケースでは、手で首や頭を守るようアドバイスした。

 留学生が「子グマとなら戦って勝てるだろうか」と質問すると、近藤さんは「小さいクマでも爪は頑丈」と、子グマの手の剥製を示して、注意を促した。

 昨年度はクマの餌となるブナの実が凶作で、クマが人里に出没するケースが各地で相次いだ。秋田県内では全国のクマ被害の3割強に当たる70人が負傷。環境省は今月中にも四国を除く全国でクマを指定管理鳥獣に追加、捕獲を国が支援する方針だ。【高橋宗男】

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