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インド海軍、モルディブ近くに新基地を開設 親中派の政権を警戒


 インド海軍は今月、インド洋の島国モルディブに近いインド南部ラクシャディープ諸島で新しい基地の運用を始めた。モルディブでは昨年11月に親中派のムイズ大統領が就任し、中国への接近が進むことに対してインド側は警戒感を募らせている。新基地によってインド洋の監視や情報収集力を向上させる狙いがある。

 基地の運用が始まったのは、ラクシャディープ諸島の最南端に位置するミニコイ島で、モルディブからの距離はわずか約125キロだ。インド海軍は同諸島の別の島にも既に基地を持ち、今回は2カ所目となる。国防省は報道発表で「インド海軍のラクシャディープ諸島における足場を強化するとともに、この地域における能力と作戦範囲を広げるものだ」と誇った。政府は同諸島の観光開発も進めており、地元メディアはミニコイ島に軍民共用飛行場を整備する計画も報じている。

 中国の海洋進出を警戒するインドは近年、海洋安全保障の強化を進めている。今月6日には、南西部の沿岸に位置するケララ州コチでインド海軍として初めてとなる米国製ヘリコプターMH60R(シーホーク)の飛行隊の運用が始まった。またアラビア海やアデン湾で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派や海賊の攻撃を受けた商船の救援活動にも力を入れている。

 モルディブは昨年11月のムイズ氏の大統領就任後、災害・医療救助を目的とする輸送機の運用のために国内に駐留してきたインド兵の撤退を要請した。その一方で、今月4日には中国と軍事支援の提供に関する協定に署名したと発表。モルディブ国防省は協定の詳細には触れなかったものの、X(ツイッター)に「中国がモルディブに無償で軍事支援を提供し、2国関係の強化を促進する協定」に署名したと投稿し、親中姿勢を鮮明にしている。【ニューデリー川上珠実】

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