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日航CA、東北各地で菓子開発 山形ではつや姫の米粉と酒粕使う


 日本航空が新型コロナウイルス禍を機に地方の企業と始めた当地ならではの商品開発が、東北でも実を結んでいる。山形県では、尾花沢市の菓子店「うろこや総本店」(戸田悟社長)と連携。特産の紅花や地元産の米粉・酒粕(かす)を使った新商品「紅粕練-BENIKANURE-」が3月に発売される。26日、同市役所で関係者にお披露目された。

 日航は2020年、コロナ禍でフライトが激減したのを機に、客室乗務員(CA)がゆかりのある地域に移住し、地域貢献を目指す「JALふるさとアンバサダー」制度を開始。「食を通じ、環境と未来を考える」をテーマに、各地で地元食材を使った商品開発や地域課題の解決に向けた企画の提案などに取り組んでいる。

 アンバサダーは現在、14道府県に21人。東北では青森県と宮城県を拠点に活動している。宮城県では山元町のイチジクを使ったデザート、秋田県では卵・乳製品不使用のプラントベース(植物由来)のケーキ、青森県では白神山地の世界遺産登録30年を記念した菓子「しらかみわんつか」などの開発に企画段階から携わった。

 うろこや総本店は21年、クッキー生地と最中種を合わせて焼き上げた「やまがたワッショイ」が日航国内線の茶菓に採用されたことを機に同社との交流が始まった。アンバサダーとの共同開発は23年3月に発売された山形県産の米粉やラ・フランスを使った「濃厚VEGANテリーヌショコラ」に続く2品目。

 今回は、横浜市出身で21、22年度に秋田県観光戦略課に出向し、現在は仙台市を拠点に活動するアンバサダー、渡辺恭子さんが協力。日航のCAが「ふるさと応援隊」として栽培に関わった紅花のほか、産業廃棄物やフードロスの削減につながるよう酒粕の活用を提案するなど開発をサポートしてきた。

 こうして生み出された「紅粕練」は、河北町産の紅花を練り込んだ白あん入りと、尾花沢市産の酒米を使った東根市の酒蔵「六歌仙」の酒粕を練り込んだ粒あん入りの2種類。生地は、六歌仙の日本酒と県のブランド米「つや姫」の米粉を使った。2種類入り1セットで972円。うろこや総本店の県内5店舗や公式オンラインストアで販売する。日航側もイベントなどでPRに一役買うという。

 お披露目会では結城裕市長らが試食。「上品な甘み」「生地の食感とあんのバランスがいい」などと好評だった。渡辺さんは23年、観光で尾花沢市を訪れ、銀山温泉やそばを堪能しファンに。「まさか何度も訪れ、お役に立てることになるとは」と笑顔を見せ、「大切な人への贈り物や自分へのごほうびにぴったり。ホワイトデーのお返しにも使っていただければ」とアピールした。【横田信行】

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