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ロシアでナワリヌイ氏追悼の動き 独立系紙「拷問に苦しんでいた」


 ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が16日に収監先の露北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で死亡したことを受け、ロシア各地では追悼の動きが広がった。一方で、モスクワ市では司法当局が無許可の集まりに対して警告を発し、拘束される人も出ている。

 ロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」は16日、服役中にナワリヌイ氏が置かれていた状況について詳報した。

 同紙によると、ナワリヌイ氏は2022年8月以降、「ボタンが外れていた」「すぐに手を後ろに回さなかった」などさまざまな理由で懲罰房に27回入れられ、300日以上を過ごしたという。繰り返し懲罰が科され、必要な医療も与えられなかったとしている。

 同紙の編集長として21年にノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏は、同紙に寄せた寄稿で「ナワリヌイ氏は懲罰房で低カロリーの食事しか与えられず、絶え間ない寒さにさらされ、3年間の拷問に苦しんだ」と指摘し、「このような環境では体がもたない」と話した主治医の説明に言及。「ナワリヌイ氏に対する刑に『殺害』が加わった」とロシア当局を批判した。

 一方、インタファクス通信によると、同自治管区の刑務所内の人権状況を監視するオンブズマンは、ナワリヌイ氏からいかなる訴えも聞いていないと明らかにした。司法当局は16日、ナワリヌイ氏の死因などを確認するため、医療部門の担当者などからなる委員会を設置し、同自治管区に派遣した。

 露紙コメルサントなどによると、16日、モスクワや北西部サンクトペテルブルクのほか、ロシア中部のカザンやウファ、エカテリンブルクなどで、ナワリヌイ氏を追悼する小規模な集会が開かれ、参加者が政治弾圧の犠牲者を追悼する記念碑に花を手向けるなどした。サンクトペテルブルクやモスクワでは拘束者が出たほか、100人以上が集まったカザンでは警察官らが現場を封鎖したという。

 モスクワ市の検察当局は同日、モスクワ中心部での大規模行動を呼びかける発信がネット交流サービス(SNS)などで広まっているとして、無許可の集会の開催や参加は処罰の対象になる可能性があるとする警告をホームページ上に掲載した。

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