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藤井聡太王将が王将戦3連覇 「大山超え」のタイトル戦20連覇達成


 東京都立川市で7日から指されていた第73期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、富士フイルム協賛)の第4局は8日17時52分、藤井聡太王将(21)が挑戦者の菅井竜也八段(31)を121手で降し、4連勝のストレートで王将戦3連覇を果たした。藤井王将は、登場したタイトル戦全てを制し、大山康晴十五世名人が1963~66年に樹立した記録を上回るタイトル戦20連覇を達成した。

 両者がタイトル戦で顔を合わせるのは、昨年4~5月の叡王戦五番勝負以来。その時は藤井王将が3勝1敗で制したが、スコア以上に藤井王将が菅井八段の振り飛車に苦戦を強いられた。菅井八段得意の振り飛車が藤井王将をどこまで追い詰めるかが注目された今期王将戦で、菅井八段は、三間飛車や向かい飛車など戦法を変えて意欲的に挑んだが、8冠を独占する藤井王将は柔軟に対応して付け入るすきを見せず、藤井王将の強さが際立つシリーズとなった。

 通算タイトル獲得数20期は米長邦雄永世棋聖を抜いて歴代6位。棋王戦五番勝負は4日に開幕し、異例の持将棋(引き分け)スタートとなった。名人戦の挑戦者は月末にも決まる。【丸山進、新土居仁昌】

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