香港警察、亡命の周庭氏を指名手配 「一生追われる」と警告

　香港警察は6日、留学先のカナダで事実上の亡命の意思を示していた民主活動家、周庭氏を指名手配していると明らかにした。香港メディアが伝えた。周氏は、保釈条件として昨年12月末までに香港警察に出頭するよう求められていた。

　香港警察幹部は6日の記者会見で「逃亡は恥ずべき行為だ」と周氏を非難。「刑事責任を逃れられるという幻想を抱くべきではない。出頭しない限り、彼女は一生追われることになる」と警告した。

　周氏は2020年8月に香港国家安全維持法（国安法）違反容疑で逮捕された。国安法違反とは別件で20年12月に実刑判決を受けて服役し、21年6月に出所。23年12月に留学先のカナダで香港には戻らない考えをインスタグラムを通じて明らかにしていた。【五十嵐朋子】