日本将棋連盟は5日、2023年の獲得賞金・対局料ランキング(金額は推定)を発表し、史上初の8冠独占を果たした藤井聡太名人(21)は2年連続のトップとなり、前年比約5割増となる史上最高額の1億8634万円に達した。これまでの1位は羽生善治九段(53)が7冠達成前年(1995年)に記録した1億6597万円。
藤井名人は19年に9位(2108万円)で初めてベスト10入り。初タイトルを獲得した20年は4位(4554万円)、21年は3位(6996万円)と徐々に金額と順位を上げ、22年に1億2205万円と1億円を突破して首位に立った。23年は5冠からスタートし、棋王、名人、王座を獲得して史上初の8冠を達成したほか、トーナメントで優勝者を決める四つの一般棋戦では、銀河戦は準優勝、それ以外の三つは優勝した。
2位には名人と棋王を保持していた渡辺明九段(39)、3位には竜王戦、叡王戦、棋聖戦の三つで挑戦者決定戦まで進み、王座を持っていた永瀬拓矢九段(31)が続いた。王位戦と棋聖戦で藤井名人に挑戦した佐々木大地七段(28)は8位に入った。【丸山進】
2023年の賞金・対局料
①❶藤井聡太名人……18634
②❷渡辺 明九段……4562
③❹永瀬拓矢九段……3509
④❻広瀬章人九段……3066
⑤―羽生善治九段……2604
⑥❸豊島将之九段……2223
⑦❼菅井竜也八段……1959
⑧―佐々木大地七段…1881
⑨❿稲葉陽八段………1781
⑩―伊藤匠七段………1728
(注)単位・万円。白抜き数字は前年順位。―はランク外