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強盗殺人で服役中の元少年が作詞 歌と映画で伝える虐待の実情


 映画上映やコンサートなどを通じて、虐待された経験を持つ子どもや若者たちの困難について知ってもらうイベントが2月4日、入西地域交流センター(埼玉県坂戸市新堀)で開かれる。センターで毎月、地域食堂を運営している任意団体「親子応援ネットワークSmile(スマイル)」が企画し、市と共催する。【黒田阿紗子】

 上映するのは、子どもの時に虐待を受けた若者が、心に深い傷を負って生きる姿を描いたドキュメンタリー映画「REAL VOICE(リアルボイス)」。自らもネグレクト(育児放棄)を受けて児童養護施設で育った山本昌子さんの監督作品だ。「虐待は大人になって終わりじゃない」をテーマに、全国の当事者約70人の声を収めている。

 コンサートでは、シンガー・ソングライターの松井亮太さんが「存在証明」を歌う。存在証明は、川口市で2014年に起きた祖父母強盗殺人事件の加害者で、当時17歳だった元少年=服役中=が作詞し、松井さんが曲を付けた作品だ。

 元少年は幼い頃から虐待され、小学5年からは学校にも通わせてもらえないなど過酷な環境で育った。歌詞には、似た境遇で生きる「君」に向け「生きてる意味はある」というメッセージが込められている。

 歌の披露に先駆けて、松井さんや、ボランティアで参加する県草加児童相談所副所長の服部孝さんらによるトークセッションもある。作品ができた経緯などを語り合う。作詞した元少年から、イベントの参加者に向けた手紙も紹介される。

 スマイルの森川理江代表は「子どもや若者の声なきSOSを社会がどう拾い上げていくのか、一緒に考えてほしい」と呼びかけている。

 午後1時半~5時半、参加無料。当日受け付けも可能。事前申し込みは森川さん(090・4419・1386)。

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