総合スーパー「イトーヨーカドー」の福島県内2店舗の閉店日が決まった。福島店（福島市太田町）が5月6日、郡山店（郡山市西ノ内）が5月26日にそれぞれ閉店する。各店とも店頭やホームページで周知している。
郡山店の関係者によると、閉店後の建物は、同じセブン＆アイ・ホールディングスのグループ企業で、県内外でスーパーを展開するヨークベニマル（本社・郡山市）が引き継ぐ方向で調整が進められている。
郡山店は、幹線道路の交差点近くに1989年にオープン。食品や衣料品を扱うほか、最上階4階には飲食店テナントもある。駐車場を挟んだ敷地内にはスポーツや家電関連の量販店が入るビルもあり、商業エリアを形成する一帯だ。
店頭には「35年間のご愛顧ありがとうございました。」と閉店日を知らせるポスターが貼られた。市内に住む男性（62）は「紳士服売り場の世話になっていたのに」と残念がっていた。
福島店は85年、JR福島駅西口の正面にオープン。1～3階に生鮮食品や衣類の売り場のほか、飲食店など約10店のテナントが入っている。閉店後の跡地利用は決まっていない。
福島市の木幡浩市長は5日の記者会見で、地権者から土地を購入する可能性を示したうえで、「厳しい現状だが福島駅の東と西のまちづくりを一体的に進める、またとない機会。市民の意見なども聞きながら検討したい」と述べた。市は駅東西の一体的な整備を話し合う検討会を2月にも設置する予定だ。【根本太一、松本ゆう雅】
