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「歴史途切れさせない」放火で全焼の神社再建へ寄付募る 京都・福知山


 連続放火事件で6月に全焼した京都府福知山市土師の愛宕神社を復活させるため、地元住民らによる神社再建委員会が寄付金を募っている。元通りの規模の建設には約1億4000万円が必要といい、「規模が小さくなっても再建したい」との声が上がる。7月の「夏の大祭」は火災直後のため中止になったが、1月24日には、再建への第一歩となる「春の大祭」が営まれる。

 愛宕神社は6月15日夕に放火され、木造平屋建ての本殿(36平方メートル)、幣殿(9平方メートル)、拝殿(24平方メートル)の3棟を焼失した。福知山市内では不審火が相次ぎ、当時大学生だった男性が放火などの疑いで逮捕された。

 本殿などを失ったものの、愛宕神社では29日、地元住民らが鳥居や神木のしめ縄を新調したり、ちょうちんを飾りつけたりして迎春準備をした。火災をまぬがれた境内の小さな社(やしろ)には鏡餅を供えた。

 愛宕神社再建委員長で神社総代の土手隆晴さん(74)と吉田明弘宮司は同日、火災後初の祭りとなる「春の大祭」の打ち合わせをした。1月24日の大祭では、神を迎える神籬(ひもろぎ)が拝殿跡付近に設置され、祭儀が行われる。

 神社再建委員会は8月に発足した。17世紀初頭からの歴史が伝わる愛宕神社をよみがえらせるため、寄付金を募ることを決めた。

 土手さんは取材に「目の前で愛宕神社が燃えた。400年以上、大先輩たちが守ってきた神社が、私たちの代で途切れることは許されない。再建は私の使命だと思っている」と話し、数年のうちに着工にこぎつけたいとの考えを示した。

 寄付は1口1万円から。郵便振替払込=口座00950―2―335990。京都農業協同組合・福知山東部支店=普通口座0017104。口座名義はいずれも「愛宕神社再建委員会」。問い合わせは同委員会会計担当の田淵さん(090・9625・2283)へ。【庭田学】

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