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天に舞う竜、150年ぶり“復活” 天井に400キロの彫刻 熊本


 天に舞う躍動感あふれる2頭の竜が、熊本県菊池市の廣現(こうげん)寺本堂に出現した。天井に貼り付けられた直径4メートル、円形の彩色された彫刻。本殿には元々、竜が描かれた天井画があったが、西南戦争(1877年)で焼失したと伝えられており、約150年ぶりに竜が“復活”した。

 彫刻は約400キロ。天井に彩色された彫刻がある寺院は全国的にも珍しいという。住職の秋吉顕誓さん(43)が「お寺に来るきっかけに」と韓国や福岡の職人に依頼。約1年かかり8日に完成させた。「熊本らしさ」を表現しようと「肥後菊(ひごぎく)」「肥後芍薬(しゃくやく)」などの「肥後六花」も施した。

 菊池には竜にまつわる伝説が残っており、境内にも木彫りの数多くの竜がいる。秋吉さんは「来年は辰年。多くの人に見てもらい菊池を盛り上げたい」と話す。

 菊池市内から訪れた米村達郎さん(74)は「作り手のエネルギーがあふれる作品。地元の新しい誇りです」と見入っていた。

 本殿の見学は無料で事前予約が必要。1月14~16日は予約なしで見ることができる。問い合わせは廣現寺(0968・25・4030)。【中村園子】

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