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奈良・国道の土砂崩れ現場 斜面工事、不備で10月に開始できず


 奈良県下北山村の国道169号で起きた土砂崩れで、県は25日、崩れた山肌に残った巨大な岩の塊などを遠隔操作が可能な重機で撤去する作業を進めた。車1台が土砂に埋まっている可能性があるが、2次災害の恐れがあって作業は難航。捜索再開のめどは立っていない。

 土砂崩れは23日午後8時55分ごろに発生。高さ約40メートルの地点から幅20~30メートルにわたって山肌が崩れ、道路を覆った。県警などが24日朝、巻き込まれた軽乗用車から50代の男性運転手を救助。土砂の中で熱反応があり、別の車が埋まっている可能性が判明した。この道を通って三重県に釣りに向かったとみられる和歌山県の70代男性と連絡が取れなくなっており、奈良県警が関連を調べている。

 現場付近は5月にも豪雨によって高さ約10メートル、幅約9メートルの範囲で斜面が崩れた。県は仮設の防護柵を設置し、本格的な復旧工事を急いでいた。10月から工事を始める予定だったが、入札手続きのミスで来年1月からに延期された。県職員らは週1回、防護柵周辺の安全性を目視で確かめ、土砂崩れの前日に見回った際も異常は確認されなかったという。

 事故を受け、山下真知事が25日に県庁で記者会見。「事態を重く受け止めている」と語り、有識者による調査委員会を設置して原因を究明すると明らかにした。また、清水将之・県土マネジメント部長は、復旧工事が間に合えば事故を防げたのか問われたが、「崩落の規模が違うので分からない」と答えた。【川畑岳志】

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