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アワビとサザエの稚貝、水槽から逃げ出す 漁港の小魚大量死が影響?


 今月13日朝、大量の小魚が打ち上げられた三重県志摩市大王町波切(なきり)の波切漁港で、隣接する市大王種苗センターのアワビとサザエの稚貝が21日朝、水槽の海水から逃げ出しているのが見つかった。取水している海水の酸素濃度の低下が原因とみられ、地元の漁師たちは急きょ、稚貝計4万個を救出、内海の英虞(あご)湾に避難させた。【小沢由紀】

 打ち上げられたカタボシイワシなどの死骸が、水質に影響したとみられる。漁師の小河光昭さんは「稚貝が全滅する前に救出できたのが不幸中の幸い。昨年は赤潮の影響で同じような状態になった。このままでは来年以降も不安だ。市や県に早急に対策をとってもらいたい」と話した。

 同センターは、放流前に稚貝を育てる中間育成施設。ポンプで取水した海水をろ過して6基の水槽に入れ、循環させながら、アワビ3万個とサザエ1万個を育てている。

 漁師たちは21日朝から、アワビ3万個とサザエ3000個の稚貝を水槽から出して網かごに入れ替え、英虞湾にあるいかだにつるした。残りのサザエ7000個は放流する。

 波切漁港の海水は、現在も薄くにごった状態が続いている。漁港前には、小魚の死骸計10トンほどが袋に入れられたままになっており、腐敗臭が漂う。小河さんは「取ってきた魚を生かす、市場のいけすの海水にも影響が出ている。沖合の海水と入れ替えるなど大規模な対策をお願いしたい」と話した。

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