155万円手に満面の笑み 札幌で「現金つかみ取り」4年ぶり開催

　札幌市中心部の狸小路商店街で16日、歳末恒例の「現金つかみ取り」が4年ぶりに開かれ、同市南区の団体職員、村木喜隆さん（43）が計155万4000円を手にした。

　約2万1100人の応募者から抽選された6人はまず1000円札に挑戦し、村木さんは54枚をつかんだ。さらに、ゲスト参加したプロ野球・北海道日本ハムファイターズの加藤豪将選手がくじを引き、6人の中から村木さんが1万円札の挑戦権を得た。商店街創設150周年にちなみ用意された150枚のうち76枚を取り、加藤選手がつかんだ残り74枚もプレゼントされた。

　村木さんは「タヌキに化かされたような気分。商店街でいっぱい使いたい」。商店街振興組合の島口義弘理事長は「厳しい時代だが、笑顔をたくさん見られて良かった」と笑った。

　イベントは1949年に始まり、2020年から新型コロナウイルス禍で中止が続いていた。【片野裕之】