毎年2月に愛知県稲沢市の国府宮神社で開催される奇祭「はだか祭」の神事「儺追(なおい)笹奉納」に、地元の女性団体が着衣姿で参加する見通しになった。これまでも一部女性の参加はあったが、団体は初という。下帯姿の裸男(はだかおとこ)たちが激しくぶつかり合う「もみ合い」には加わらない。
神社や市など関係機関による6日の会議で報告された。笹奉納は「もみ合い」前に行われる行事で、布でくるむなどした笹を担いで威勢よく境内に駆け込む。通常は裸男が実施するがコロナ禍のため2021、22年は着衣で実施。23年は裸男と着衣参加者の2パターンで行い、着衣姿の女性も参加した。
来年の祭りに向け、地元の約30人の女性団体から参加希望の相談があり、対応を検討していた。来年は2パターンを設ける措置はしないが、女性団体は裸男とは時間をずらして奉納する予定。【川瀬慎一朗】