宇都宮ヤクルト販売（宇都宮市瑞穂3）が、カフェやエステサロン、ギャラリーなどを併設した複合施設「ヤクルトサービスセンター御本丸 カフェ＆ギャラリー」を宇都宮市本丸町に開いた。カフェなどが併設されたサービスセンターの開設は、ヤクルト販売会社として全国初という。同社は「カフェやエステを通して、ヤクルトの新たな楽しみ方をお客様に見つけていただきたい」としている。【今里茉莉奈】
同社によると、ヤクルトはこれまで「ヤクルトレディ」と呼ばれる販売員が一般家庭などを訪問し商品を「届けるサービス」を展開してきた。だが、ヤクルトの商品を知らない人との接点を十分に持ち合わせていないことを課題と捉えてきたという。そこで、顧客を「迎えるサービス」として、新たな層にヤクルトの商品を知ってもらえる拠点を作ろうと複合施設を整備。9月にオープンした。
大ヒット「Yakult1000」の像も
施設は宇都宮城址公園の南に隣接。建物の前には同社が販売する大ヒット商品の乳酸菌飲料「Yakult（ヤクルト）1000」の像が設置されており、同公園の富士見櫓（やぐら）を背景にYakult1000と一緒に写真撮影ができることもPRしている。
建物は2階建てで、城址公園に合わせ、外観を木目調にし、竹やのれんを使用するなど和風のデザインとした。1階のカフェでは、ヤクルトを使った「アイスdeヤクルト」や「ヤクルトクリームのティラミス」などオリジナルメニューの軽食やランチを楽しめる。2階には、乳酸菌を配合したヤクルトの化粧品を使ったフェイシャルエステを行う本格エステサロンや、ギャラリー、従業員用の託児所がある。ギャラリーは地域住民向けに健康教室などのイベントを開いたり、セミナー用の会議室などとして貸し出したりする。
同社の柴田恵造社長（67）は「ヤクルト商品を知らない人にも来てもらい、食事やエステといった商品のさまざまな楽しみ方をぜひ体感してほしい」と話した。同社は2店舗目も計画しているという。
