starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

旧海軍のガソリン庫だった無人島・蛇島 戦争遺跡の観光地化模索


 旧海軍のガソリン庫があった京都府の舞鶴湾に浮かぶ無人島・蛇島の現地調査を10日、国土交通省近畿運輸局が開始した。観光資源として活用できるかどうかの可能性を報告書としてまとめ今年度中に舞鶴市に提出する。市はこれを受け、整備計画を策定する方針だ。海軍舞鶴鎮守府が置かれた市では数多くの「戦争遺跡」がほぼ手つかずのまま残っており、戦争の歴史を後世にどういう形で伝えていくかが課題となっている。

 蛇島は舞鶴市の佐波賀地区の南の沖合600メートルにあり、周囲650メートル。中世には山城があったと伝えられる。海軍が1916(大正5)年に取得し、22年にガソリン庫を整備した。戦後は米軍が進駐して接収した後、国有財産となっている。

 蛇島は2020年6月、日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化を体感できるまち」の構成文化財に追加認定された。舞鶴市はこれを機に活用方法を検討してきた。近くには水上特攻艇「震洋」を製造した舞鶴海軍工廠(こうしょう)があり、その燃料を供給したかを含め調査を実施したいと説明してきた。

 23年7月には観光庁の「将来にわたって旅行者を惹(ひ)きつける地域・日本のレガシー形成事業」の採択を受け、近畿運輸局が調査を開始した。

 この日、蛇島を歩いた近畿運輸局観光部の藤原幸嗣部長は「中世の山城から海軍のガソリン庫までとても魅力あるレガシーがある。ただ、このまま遊歩道やトイレがない状態では観光客を呼び込むことはできず整備が必要だ。さまざまな観点から観光化できるかどうかを検討し、舞鶴市に提言したい」と話した。【塩田敏夫】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.