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東京・足立の住職殺害 容疑者、寺の霊園開発や墓石販売担う


 東京都足立区の寺院「源証寺」の住職を殺害したとして、警視庁捜査1課は7日、千葉県鎌ケ谷市の霊園開発会社「鵠祥堂」代表、斎藤竜太容疑者(50)と、同社役員の青木淳子容疑者(63)を殺人容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。寺の地下にある納骨堂に練炭を大量に置き、一酸化炭素中毒死させたとみられる。

 源証寺は広い敷地に本堂や鐘楼、霊園などを備え、地元でも有名な寺院だった。死亡した住職の大谷忍昌(しのまさ)さんは自ら境内を整地するなど寺の運営に力を入れていた。亡くなった7月23日も、早朝から重機で作業する姿を周辺住民が見かけていたという。

 寺は2020年9月、敷地内に英国風の樹木葬霊園「足立セメタリーパーク」を開設。この霊園の開発や墓石販売を担ったのが、殺人容疑で逮捕された斎藤竜太容疑者が代表を務める霊園開発会社「鵠祥堂」(千葉県鎌ケ谷市)だった。

 東京都内の別の霊園開発業者によると、この霊園には鵠祥堂を含む六つの業者が寺から墓石販売の営業を委託されていた。開発を担った鵠祥堂が全体の営業管理などを任されており、鵠祥堂のスタッフが寺の敷地内にある事務所に常駐していたという。墓石販売代金の一部と、墓石の維持管理費が源証寺に入る契約だったとみられる。

 ただ、檀家(だんか)からは「高価なせいか、霊園内の墓石の売れ行きは決して良くなかったようだ」という声も聞かれた。

 近所の60代男性によると、現場とされる地下の納骨堂は大谷さんが約10年前に業者の手を借りながら造ったもので、遺骨や卒塔婆が納められていた。ただ、「住職が納骨堂に入る姿はあまり見たことがなかった」という。

 また、大谷さんの妻は事件当時の様子について「納骨作業に来る予定だった業者が急に来られなくなったので、住職が納骨堂に入った」という説明を周囲にしていたという。

 9月9日に営まれた大谷さんの四十九日法要には、檀家や知人らが多く訪れた。檀家の女性は「道半ばで命を奪われて気の毒だ。なぜ住職が殺されなければならなかったのか」と話した。【岩崎歩、菅健吾】

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