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特別支援学校の一部生徒 長年スクールバス使えない運用 名古屋


 特別支援学校の生徒に漏れなくスクールバス通学を――。知的障害などがある子どもが通う名古屋市立守山特別支援学校(守山区)の高等部で少なくとも2011年以降、一部の生徒しかスクールバスを利用できず、くじ引きで乗車できる生徒を決めるなど、不合理な運用が続いていた。市議からの改善要望を受け、坪田知広教育長らが19日、陳謝した。

 市教育委員会によると、守山特支高等部は資料が確認できる11年には、知的障害と肢体不自由がある重複障害の生徒のスクールバスの使用を認めていた。

 一方、重複障害のない知的障害の生徒に対しては「自立のため」としてスクールバス利用を認めていなかった。だが、そうした生徒の中には通学の際、付添人が必要な生徒もおり、スクールバスが使えないことにより、保護者は送迎のための事業者を探したり、親戚に依頼したりするなどしていた。一方、他の市立特支では使用可能だった。

 19年に市議の一人が市教委に問題を指摘したため、20年度から重複障害のない生徒でもスクールバスを利用できるようになった。

 ただ、学校側の運用するバス3台では乗れない生徒もおり抽選を実施。コロナ禍に伴う国の予算措置で同年度はバスが6台に増えたにもかかわらず、乗車人数は3台の時と変更しなかった。市教委が指導し、23年度からは全ての希望する生徒が乗れるようになったが、学校側は変更しなかった理由を「いつ台数が減るか分からないため」と説明したという。

 こうした運用に対し、公明党市議団は19日、坪田教育長に対し「(来年度以降も)合理的配慮の観点から希望生徒が漏れなく利用できるよう適切に環境整備すべきだ」と要望。坪田教育長は「おわび申し上げる。私の責任において乗れるようにしたい」と話した。【川瀬慎一朗】

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