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国連総会の一般討論演説 ウクライナ情勢と途上国開発問題が2大焦点


 国連総会(193カ国)は19日、米ニューヨークの国連本部で、各国の首脳らが自国の立場を表明する一般討論演説が始まった。初日はウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアの侵攻後初めて国連本部を訪れて登壇する。新興国や途上国を中心とする「グローバルサウス」の存在感が増す中、こうした国々が訴える貧困や格差など開発問題にも例年以上に大きな焦点が当てられそうだ。

 グテレス事務総長は冒頭の演説で「世界は変わった。しかし、私たちの機関は変わっていない」と述べ、機能不全に陥っている安全保障理事会の改革を求めた。また、国連憲章を破れば誰にとっても危険な世界が生まれるとして、それが「ロシアによるウクライナ侵攻だ」と指摘。「国連憲章と国際法に従った公正な平和のために私たちは手を緩めてはならない」と訴えた。

 19日にはバイデン米大統領やブラジルのルラ大統領、南アフリカのラマポーザ大統領、岸田文雄首相らも演説に臨む。

 ウクライナ情勢は昨年と同様に最大の焦点だ。ただ、世界有数の穀物生産国であるロシアとウクライナの戦争を受け、多くの脆弱(ぜいじゃく)な国が食料不安に直面した。戦闘の長期化に伴う「ウクライナ疲れ」も広がる。ゼレンスキー氏は対面で直接発信することで、自国への支持と対露結束を新興国や途上国にも訴える狙いとみられる。米メディアによると、ゼレンスキー氏はブラジルのルラ大統領と20日に初めて対面で会談する。

 米欧や日本を中心とする西側諸国は、途上国を念頭に持続可能な開発目標(SDGs)の進展に向けた貢献策などを打ち出し、ウクライナ支援の必要性を訴える。ロシアはラブロフ外相、中国は韓正国家副主席がそれぞれ演説する。一般討論演説は26日まで。

 20日には安全保障理事会でウクライナ情勢と国連憲章をテーマにした首脳級会合が開かれ、ゼレンスキー氏の出席が見込まれている。【ニューヨーク八田浩輔】

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