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共産党の元福山市議が「汚染魚」と投稿、謝罪し削除 処理水放出巡り


 東京電力福島第1原発事故の処理水海洋放出を巡り、共産党の村井明美・元広島県福山市議(75)が8日、X(ツイッター)で日本近海で取れた魚を「汚染魚」と表現したことを謝罪し、投稿を削除した。

 村井氏は9日、毎日新聞の取材に「私が(汚染魚と)書いたことで、福島で努力されている方を非常に悲しませたし、憤らせた。努力を踏みにじる、浅はかな書き方だったと反省している」と述べた。

 村井氏は1991~2020年に福山市議を8期務め、次期衆院選では共産党の公認候補として広島7区から出馬を予定している。

 村井氏によると、問題の投稿はジャーナリスト・桜井よしこ氏の投稿に対する反応がきっかけだった。

 中国が日本産水産物の輸入を全面的に禁止したことを受け、桜井氏は7日、Xに「『安全でおいしい日本のお魚をたくさん食べて中国に勝ちましょう』と呼びかけました」「魚や貝をたくさん食べて、明るく幸せになって、中国に勝ちましょう。みなさんもよろしく!」などと投稿した。

 村井氏は同日、桜井氏の投稿を引用する形で「どうぞ、もっとしっかり汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください」とつづった。

 これに対し、Xでは「それを漁師さんたちや漁業関係者に面と向かって言えるんですか?」「汚染魚など存在しません。風評被害を広めて、漁業関係者を苦しめるのはやめて」などと批判が相次いだ。

 村井氏は知人から「炎上」を知らされ、投稿を削除。8日には、自身のブログで「私の不用意な発信が、福島の方々を一層苦しめるものとなったことについては、深く深くお詫(わ)びするものです。誠に申し分けありませんでした」と謝罪した。

 ブログでは、村井氏が広島原爆で被爆した祖父などを思い出し、「感情的になってしまった」と釈明。一方で、処理水は「放射能汚染物質をすべて除去しているものではありません」とも主張している。

 処理水は、汚染された水を多核種除去設備「ALPS(アルプス)」などで処理してほとんどの放射性物質の濃度を国の基準値未満に下げた水。除去が難しい放射性物質のトリチウムも海水で薄め、濃度を国の基準の40分の1未満にしている。

 水産庁は8月24日の海洋放出以降、福島県沖で取れた魚についてトリチウムの濃度を調べて公表しており、いずれの検体もトリチウムが検出できる限界値を下回っている。【原田啓之】

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