協会けんぽ マイナと保険情報のひも付け未了、77万人に

　中小企業の従業員らが加入する「協会けんぽ」の約40万人分でマイナンバーと公的医療情報がひも付いていない問題を巡り、厚生労働省が健康保険組合や市町村国保などを調査した結果、ひも付けができていない人が計約77万人分に上っていることが判明した。このような状態ではマイナ保険証を持参しても医療機関を受診できない。厚労省は11月をめどにひも付け作業を完了させたい考えだ。

　問題を巡っては、加入者のマイナンバーの情報が協会側に提供されていないことなどが原因で、住所や氏名などで情報を照会してもマイナンバーが判明しないケースがあり、厚労省が同様の事例が起きていないか調べていた。

　加藤勝信厚労相は24日午前、岸田文雄首相と首相官邸で面会後に取材に応じ、ひも付けされていないことを対象者に早期に伝えることや、ひも付け作業を推進するよう指示されたと明らかにした。【神足俊輔】