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陸自性暴力、被害目撃の自衛官証言 「傷つける行為に疎かった」


 陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県郡山市)に所属していた元自衛官、五ノ井里奈さん(23)への強制わいせつ罪に問われた元自衛隊員3被告の第3回公判が23日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)で開かれ、事件現場にいた自衛官3人の証人尋問が行われた。終了後、取材に応えた五ノ井さんは無罪を主張する3被告に対して「証言もしっかりあり、うそをつかずにしっかり認めて罪を償ってほしい」と語った。

 強制わいせつ罪に問われているのは、当時3等陸曹だった渋谷修太郎(30)、関根亮斗(29)、木目沢佑輔(29)の3被告。起訴状によると、3被告は2021年8月3日夜、北海道の演習場で五ノ井さんをあおむけに倒して覆いかぶさり、わいせつな行為をしたなどとされる。6月にあった初公判で3被告は起訴内容を否認し、無罪を主張している。

 この日の公判で、証言台に立った自衛官の1人は「渋谷被告が『うぇい』という声を上げて、(下半身が接触しているように)見えた」などと当時の様子を語った。一方で、当初の自衛隊の調査に「わいせつ行為を見ていない」と話した理由について「男性社会で下品なジョークが多く、女性を傷つける行為に疎かった。先輩3人をかわいそうに思ってしまった」と、時折、声を詰まらせながら証言した。

 公判を終えた後、五ノ井さんは取材に「(証人たちが)最初の調査の時点で話していれば、こんなことにはならなかった。いかに部隊がハラスメント行為に麻痺していたのかと改めて思った」と話した。五ノ井さんは初公判から被害者参加人として法廷に出てきた。7月31日の第2回公判では体調を崩して救急車で病院に搬送されたが、この日は復調した様子で出廷した。【岩間理紀】

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