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自分の浮輪を寄せ、溺れた女児抱きかかえて救助 山形の小5女児


 山形県鶴岡市の海水浴場で今月10日、遊泳中に溺れた女児(10)が、同県庄内町立余目第一小5年の剱持柚夏(けんもち・ゆずか)さん(11)の救助で一命を取りとめた。毎日新聞の取材に応じた剱持さんは「助けることができて良かった。大人は子どもから目を離さないで」と訴えた。

 剱持さんと酒田海上保安部(酒田市)によると、現場は海水浴場「マリンパークねずがせき」の沖合約5メートル。10日午後5時半ごろ、家族3人で水遊びをしていた剱持さんが女児を見つけた。シュノーケルが外れ、パシャパシャと力なく腕を動かしながら沈みかけていた。

 「練習をしている格好じゃない」。声をかけても、せき込むばかりで返答はなかった。そこで自分の浮輪を寄せて女児を抱きかかえるようにし、懸命に砂浜にたどりついた。

 「早く来て」との叫び声で駆け付けたライフセーバーが水を吐かせ、直後に消防隊が到着。女児は病院に搬送中に意識を取り戻し、低酸素血症と診断されて5日間入院したが、命に別条は無かった。現場の水深は約1メートルで、女児も剱持さんも足が付かなかった。溺れた女児は栃木県から家族4人で海水浴に来ていたという。

 剱持さんは5月から水泳を習い始めたばかりで、浮輪を付けて泳いでいた。母幸(ゆき)さん(34)は地元で生まれ育ち、海や川で遊ぶ危険性をよく知る。「浮輪や足ひれを付けていたことが幸いした」と話した。

 酒田海保は「迅速な救助で軽症で済んだ」として表彰する方針。事故を防ぐため、異変に気付いたら近くの大人に助けを求めることや、ライフセーバーがいる海水浴場での遊泳などを呼び掛けている。【長南里香】

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