暴力団にみかじめ料、露天商組合を公表 愛知公安委員会

　愛知県公安委員会は2日、暴力団組長にみかじめ料500万円を払ったとして、豊橋市三ツ相町の露天商組合「県東部街商協同組合」（川合誠理事長）を県暴力団排除条例に基づいて公表した。県警によると、同条例に基づき事業者が公表されるのは初めて。

　捜査4課によると、同組合は2015年～19年、暴力団事務所の賃料など計約400万円を肩代わりしたとして20年に同条例に基づく勧告を受けた。だが、勧告に従わず21年に特定抗争指定暴力団山口組平井一家の薄葉暢洋（のぶひろ）総裁（65）にみかじめ料として現金500万円を支払ったため、同条例に基づき団体名や住所、代表者の名前を公表した。

　当時の理事長は「自分たちの後ろ盾に誰がいるのかが極めて重要であり、後ろ盾となっている平井一家を助けるために供与した」と話したという。