関西国際空港は、対岸の大阪府泉佐野市を結ぶ連絡橋が15日午前0時から通行止めとなり「陸の孤島」になった。飛行機も軒並み欠航となり、出発便を待つ旅行客ら約650人が空港内で一夜を明かした。
タイへの一人旅を予定している富山市の男子大学生(21)は、台風の影響で搭乗便が15日から16日に変更になったため空港に2泊することに。「食べ物や貴重品の扱いが心配だ」と不安そうな表情を見せた。
空港では夜を明かす旅行客向けに寝袋や水が配られた。台湾から家族7人で旅行に訪れていた自営業のクォ・フェリンさん(31)は「寝袋を借りられたのはありがたかった。ただ、人がたくさんいてあまり眠れなかった」とこぼした。【斉藤朋恵】