starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

堀江謙一さん、太平洋横断ヨットを母港に寄贈 次世代の挑戦期待


 2022年に世界最高齢の83歳で単独無寄港太平洋横断を果たした海洋冒険家、堀江謙一さん(84)=兵庫県芦屋市=のヨット「サントリーマーメイドⅢ号」が13日、母港の新西宮ヨットハーバー(同県西宮市)に寄贈された。堀江さんは「若い人に見てもらい、海やヨット、夢に向かって挑戦することの素晴らしさを知ってほしい」と語った。

 堀江さんは22年3月に米サンフランシスコを出航し、約8500キロを航海して同年6月に和歌山県・日(ひ)ノ御埼(みさき)沖の紀伊水道にゴールした。世界最高齢の偉業は、ギネス世界記録に登録された。

 今回寄贈したヨットは、1962年に堀江さんが世界初の単独無寄港太平洋横断を果たした初代マーメイド号と同じ長さ5・83メートル(全長6・05メートル)。普段はセンターハウス前の桟橋に帆を外した状態で係留し、岸壁から自由に眺められる。ヨットハーバーは今後、航跡などを紹介するパネルを設置し、船室に入るイベントなどで体験型展示を検討する。

 堀江さんは冒険をともにした歴代のヨットを各地に寄贈。初代マーメイド号はサンフランシスコ海事博物館に展示されている。

 新西宮ヨットハーバーには既に2艇あるが、堀江さんは「ここは冒険を成功させて帰って来た、僕のラッキーハーバー」と、再び母港を寄贈先に選んだ。ヨットハーバーの大谷俊洋社長(61)は「子どもたちにヨットの魅力を知ってもらえるよう役立てたい」と歓迎した。

 この日はヨットの一般公開イベントも開かれた。堀江さんが最初の太平洋横断後にまとめた著書「太平洋ひとりぼっち」も読んだという西宮市の小学4年、狭間一心(いっしん)さん(10)はヨットハーバーを訪れ、憧れの堀江さんと会話した。堀江さんから子ども向けのヨットスクールを勧められ、「堀江さんに会ったら夢が終わりそうな気がしていたけど、会えて良かった。船に乗ってみたいという夢が大きくなった」とはにかんだ。

 問い合わせは新西宮ヨットハーバー(0798・33・0651)。【稲田佳代】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.